こんばんは、トーコです。
今日は、志村真介の『暗闇から世界が変わる ダイアローグ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦』という本です。
暗闇から世界が変わる ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンの挑戦 (講談社現代新書)
■あらすじ
ダイアローグ・イン・ザ・ダークとは、何人かが集まって1つのチームとなり、チームごとに暗闇の中でアテンドというガイドの案内を受けながら、中にある障害物やらを体験して、終わったら感想とかを発表し、共有するワークショップのことです。
あまり知られていませんが、この取り組みは企業の研修でも採用されているそうです。
著者はダイアローグ・イン・ザ・ダークを運営しています。
現在、東京の渋谷付近で常設の会場を設けています。なので、いつでも体験することは可能です。
この本では、ダイアローグ・イン・ザ・ダークの仕組みや日本で開催されるまでの道のり等が著者の言葉で丁寧に書かれています。
■作品を読んで
感想を述べる前に、まずダイアログ・イン・ザ・ダークというイベントがあることを初めて知りました。
この本を読んで、ダイアローグ・イン・ザ・ダークは新しい体験だなあと思いました。
ガイド役のアテンドは視覚障がい者の方が務めるので、彼らにとっても体験する人々も普段の生活とは立場が変わります。
ある意味、福祉政策的にいいなあと思いました。まさに互いを助けている。
暗闇の中で人は様々な感想を抱くようです。いかに視覚に頼っていたかを思い知らされます。
なかなかのかなりユニークな体験ができます。
■最後に
著者は、日本って障がい者の立場がなんとなく対等ではないと指摘していました。昔からその点について疑問だったので、とても納得できました。
また、ダイアローグ・イン・ザ・ダークの体験は本を読んでいても興味をそそります。
本を読んで追体験もいいのですが、実際に体験するともっとおもしろいだろうなと思いました。