こんばんは、トーコです。
さて、今回で10冊目の紹介です。つたない文章ですが読んでいただきありがとうございます。
これからもまだまだ紹介しますので、どうぞよろしくお願いします。
記念する10冊目は、井戸まさえの『無戸籍の日本人』です。
■あらすじ
ニュースで取り上げられることは少ないですが、日本には親の何らかの事情によって戸籍のない方がたくさんいます。
戸籍がないということは、住民票がなく、学校にも行けず、あらゆる社会保障を受けられません。
無戸籍の支援の事例と著者自身の経験、そして役所の対応はどうなっているのか。
無戸籍の方の置かれている状況の一端を知ることができます。
とてもテーマは重いです。はっきり言ってこの本を読むまで、無戸籍の人の存在すら知りませんでした。見事なまでに残酷な現実を見せてくれます。
戸籍がないということは私たちが当たり前にやっていることすらできないし、スタート地点にも立てません。
なんてったって携帯電話を契約できません。身分証明書が求められます。その身分証明書がないのですから。
それは親が払うべきペナルティと言われても、親にもそれぞれ事情がありましたし、生まれてくる子どもにも罪はありません。
無戸籍の人を救うためには、まず多くの人に無戸籍の人の存在を知ってもらうことからはじめないと。
それから彼らが自立して生きていけるように支援をすることなんだと思いました。
■最後に
テーマはとても取っ付きにくいかもしれません。
しかし、無戸籍の人の存在や置かれている状況を知ってもらい、問題意識を持つことが解決につながるのではと思います。
まずは、この本を通して多くの人に無戸籍の方がたくさんいることを知ってほしいです。
何かを知ることも十分行動することにつながると、トーコは思います。