こんにちは、トーコです。
■あらすじ
怪我でストリッパーを引退したノリカは、故郷の札幌に戻ってダンスシアターを開店する。
ダンサーを募集すると、瑞穂とみのりの2人が現れる。
ノリカや2人の踊り子たちがどう生きるのかを描いた作品。
■作品を読んで
物語に出てくる登場人物たちのセリフは、どれも今を生きる私たちに何か鋭く、共感が出来るものがあります。
例えば‥
みのりは特にダンス技術は卓越しているが、人間関係を築くことも人に教える技術は皆無なタイプ。
だからみのりがオーディションに落ちたことは良かったとノリカは思うのです。
原石が自ら角を落としてゆくのは、身を削る痛みが伴う。身を削って初めて得られることがあり、次に向かって歩けるから。
それは私たちの日々の生活にも当てはまると思うのです。
他にもたくさんありますが長くなるので1つにします。
■最後に
ネタバレですが、この作品はそれぞれの登場人物が出会いと別れを経て交差し、やがて別々の道を選んで進みます。
特にノリカの踊り子として、ダンスシアターの経営者としての姿勢がとても一貫しているし、考えを混ぜないところがすごいです。他の登場人物もなかなか力強いのですが。
本当に今を生きる上で鋭いものと支えになりそうなものを得ることができました。