こんばんわ、トーコです。
今日は、ひろゆきの「なまけもの時間術」です。
■あらすじ
これから世の中少しずつですが、仕事面では成果主義に移行するのが目に見えています。
そりゃあそうですが、成果主義の場合は、決められた時間に決められたことをやるだけでは給料は上がりません。
そこで、著者曰く「すぐやる人」でも「時間通り」でなくてもいいのです。
■作品を読んで
著者自身はものすごく賛否両論ある人です。
なんでも、テレビの生番組でアナウンサーが著者に対して不愉快に思ったことをコメントしてしまったというネットニュースもあるくらいです。
はっきり言えば、考え方はものすごくぶっ飛んでいます。もともと自由な人なので、これは確かにこの人でなければ言えないです。
でも、「2ちゃんねる」を開設しただけあって、新しいサービスの企画立案するにはこれくらいの余白がないといいアイデアは生まれないんだな、と思いました。
なんといっても、日本人ってものすごく余裕がない。会社で汗水たらして生産性低く働くことがそんなに好きかね、とツッコミたくなります。
出口治明さんも言ってましたが、「メシ・風呂・寝る」の生活ではなく、「人・本・旅」に切り替えないと駄目でしょう。
ちなみにですが、参考にどうぞ。 161.「知的生産術」著:出口治明
では、市井に生きる人間が読めない本なのでしょうか。むしろ、逆で考え方を改めるきっかけになります。
例えばですが、「明日できることは、今日やるな」。これは、トルコのことわざです。
ただ、著者はこの後に「仕事は「締め切りギリギリ」がいい」といいますが、個人的には経験上おススメしません。
仕事は段取りで8割決まります。締め切りギリギリまで仕事しないで突然の大変更や飛び入りのタスクが入ったら…。ぞっとします。
トーコの場合は、夕方になって新たなタスクが進められる場合に、明日できるなら今日はやらずに帰ろう、ということにしてます。
会社にずるずる残りたくはありません。
あとは、堂々と休む勇気を持つことと、自由な時間がまわりまわって仕事への価値を生むことでしょうか。
先日、ラジオでテレビ局のADさんの愚痴を聞くコーナーがありました。そこで分かったのは、今のテレビが面白くないといわれている理由です。
ADさんたちのやりがいはもはや番組を作ることのみで、終電で帰れればまだいい方で残業代は全くつかないという結構劣悪な労働条件。
この状況で面白い番組を生み出すネタが出てくるはずがありません。ADさんたちは休むことがままならないのに、新しいアイディアが生まれますか、とツッコミたくなりました。
自由な時間がないと仕事のネタも仕入れることができなくなります。
まあ、とはいえ、著者の言う意味とはちょっと解釈が異なっていますが。
著者の場合は、自分の自由な時間を作らない限り、ほかにはない自分だけの価値なんてものは作れないでしょう。
まわりまわって同じか、これ。
■最後に
かなり自由人な著者による時間術の本です。賛否両輪があるかと思います。でも、食わず嫌いを発揮せずに読むと何かを得られます。
本のよさは著者がどんな人であろうと、中立的な立場で読めることだと思います。
時間術としては非常に理にかなっています。