こんばんわ、トーコです。
今日は、1 more Baby 応援団の『18時に帰る』です。
18時に帰る ―「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方
■あらすじ
オランダ人は18時に帰って家族と一緒にご飯を食べるらしい。
しかも、ほんの2,30年前は日本と同じく、生産性は低く、男が働き、女は家事という状況だった。
一体どうやってオランダは世界一子どもが幸せな国になれたのでしょう。
オランダの事例から日本人が学べることを探ります。
■作品を読んで
働き改革が叫ばれているこのご時世、じゃあどうすれば実現できるのよ?という疑問に対し、オランダ人のとった方法が書かれています。
トーコがびっくりしたのは、社員585人に対して机が400しかないという会社があることでです。
会社は普通1人1席は当たり前と思っていましたが、これには参りました。
全員が会社に来られても困る、そもそも席がない。だから毎日結構な数の誰かしらはテレワークをしているのです。
テレワークの日にちは数週間前から同僚に伝えてと、段取りはばっちりのようです。
というか、オランダはタイムカードもなければ、上司が部下の仕事時間を管理しません。
テレワークを導入するにあたって日本企業だとがんじがらめに管理しそうですが、オランダ企業は何も管理していないそうです。
それは、労働者のそもそもの契約の違いがあるからです。
オランダの労働契約は就業時間も決まっていて、時間に応じた業務配分と目標設定を行っているからです。
さらに言えば、評価方法も業務目標をきちんと達成していること、と非常にわかりやすいです。
なんとまあ。何も言うことがないです。至極合理的過ぎて。それで生産性を挙げているのだから、すごい。
これだと、日本で導入することはそもそも無理じゃないかと騒ぐ方もいらっしゃると思います。
そりゃそうですよ。特に旧態依然としている会社で導入する場合は特に批判的な意見が出てくるかと思います。
そもそも、日本人とオランダ人の違いは、会社とのかかわりだと明言しています。
社員が会社に守られていること、社員自身会社とのつながりを感じ、貢献しようとする意識です。
では、日本人に当てはめるとどうでしょう。社員が会社に守られていると感じている人はそもそも少ないのではないでしょうか。
本書でも述べている通り、信頼関係がきちんと構築されているなら、そもそも細かい規則で縛ることもないし、個人の状況に応じて柔軟に対応していく方がいいと思います。
残業減らせとか正社員格差などが叫ばれていますが、そもそも会社がもう少し柔軟に個人の事情に配慮し、評価方法もわかりやすく合理的なものにし、(時間数で評価は絶対に止める)、周りの同僚も含めて早く帰れる仕組みを作る必要があると思います。
というか、今後はそれがきちんとできている会社にしか人が集まらないと思います。
多分、勝てます。生産性が上がって業績確保で、残業なんてない、もっと言えば好きなことが仕事でもプライベートでもできる会社なら、なお有利。
訳の分からない評価制度や慣習がしぶとく生き残っている官僚的で閉鎖的な会社には、きっと人が集まらなくなることでしょう。
■最後に
これはあくまでオランダのとある企業で採用されている事例が書かれています。
すごい、としかいいようがありません。
まずは、この本を読んだあなたから生産性を向上させて、退社時間を今より30分早めるための行動を考えてみたら、きっと面白くなりますよ。