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エッセイ

【旅の本】103.『辺境・近境』著:村上春樹

投稿日:3月 17, 2018 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今日は、村上春樹の『辺境・近境』です。

辺境・近境(新潮文庫)

 

■あらすじ

村上さんは旅をします。モンゴルに、メキシコ、アメリカ、無人島に、うどんの旅に、神戸を歩いたり。

写真の松村君とともに、時にはそうでない旅もありますが、仲間とともに旅をします。

 

■作品を読んで

村上春樹の紀行文はけっこうおもしろいです。

確か以前にも紹介したような気が…

【旅に出たくなる本】28.「ラオスにいったい何があるというんですか?」

こんな本。よかったら読んでみてください。これもおもしろかったです。

なぜか読みたくなります。村上春樹の紀行文は。

村上さん曰く、旅は疲れを伴うもの。トラブルが起こっても自力で解決させなければならないし、費用も時間もかかる。長期の旅なんて狂気じみている。っておい。それを言うのか。読んでいるこっちもびっくり。

わかっていても、それでも見たいものがあるから、行きたい場所があるから、つい旅に出かけてしまうそうです。

旅は疲れを伴うもの、だけど出かけたくなるその気持ち。すごくわかります。

これは根からの旅が好きな人の感想だな、と感心してしまいます。

そんな方の書いた紀行文です。正直、笑えてくる話も多いです。

ずいぶん酔狂な旅をするなあと思います。アメリカ横断に、無人島に泊まってみたり。

無人島に至っては、ケガするわ、虫が大量発生で夜も眠れないなど、なかなかな体験です。

読んでいるだけで、これは遠慮したいなあと思わせるものです。あ、トーコはですよ。

また、ノモンハン事件のあとをめぐるためにモンゴルに旅に出ます。

村上さん曰く、小学生の時に見た写真が忘れられず、旅に出たそうです。

ノモンハンへの旅のエッセイの最後で、こう書いています。

どんなに遠くまで行っても、いや遠くに行けば行くほど、僕らがそこで発見するものはただの僕ら自身でしかないんじゃないかという気がする。

これも、なんとなくですがよくわかります。

旅って、景色を見る、おいしいものを食べる、買い物するが主目的かもしれませんが、結局のところ自分との対話をとことんする羽目になるいい機会なんですよね。

景色、食べもの、買い物を媒介にする、究極の自分探しってやつですね。

村上春樹の紀行文って旅についての根幹を気づかせてくれるすごく貴重な本なんですよね。

だから読みたくなる。

 

■最後に

この紀行文が書かれたのは20年くらい前のような気がします。そのころから旅はいろいろな場所に自由に生けるものになっています。現代はもっと自由にもっと遠くに行ける時代です。

旅は、日常の中の非日常と思うと、結構この紀行文はすんなりと読めるかと思います。

 

■関連記事

村上春樹の紀行文なら、28.『ラオスにいったい何があるというんですか?』

小説なら、83.『スプートニクの恋人』 、177.『海辺のカフカ』 。随筆なら、249.『猫を棄てる』

結構幅広く書いているので、試してみるといいかと思います。

 

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