こんばんわ、トーコです。
今日は、千田琢哉の『人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。』です。
■あらすじ
漫画しか読まなかった作者があるきっかけから、本を読むようになり、学生時代に1000万円投資し、1万冊を読破してつかんだ読書術を伝授しています。
本に興味がなかった人への読書術です。
■作品を読んで
この作品は、就職して1、2年目に偶然出会って、かなり感銘を受けた記憶があります。
なんでこんなに読書って面白いんだろう、でもこんなにのめり込んでいる私って、ダサくないか?と思っていた時に出会ったので、非常に印象に残っています。
というか、かなり読書していいんだ、と後押しされた気がします。本を読むことで何言われても大丈夫、こんなに肯定している人がいるじゃないか、と思った記憶があります。
それでは、作品に行きましょう。
まず、著者から衝撃の告白です。著者は大学に入学するまで漫画以外の本を読んだことがなかったそうです。
ですが、ある日中谷彰宏の『昨日までの自分に別れを告げる』という本を立ち読みした時に、雷に打たれたかのごとく本を読み始めます。
そこからは本の虫に変貌します。親からの仕送りと高額なアルバイトの掛け持ちで軍資金を確保した結果、大学4年間で1000万円ほどつぎ込んで本を買ったとか。
冊数でいうところの1万冊。って、立花隆ですか…。ちなみに、立花隆は単行本だけで5万冊あったそうです。すべて古書店が引き受けたようです。東京の古本市場に大量に流入するんでしょうね、そのうち。
というか、よく1人暮らしのアパートに1万冊が入ったよ…。
著者のこの経験から断言できることは、こうです。
あなたの人生で、これから先に起こる未知の難題に対するすべてのヒントは、すでにどこかの誰かが本に書いてくれているということです。
さて、どういう意味なのやら。まあ、読み進めましょう。
最初からすごいです。というのも、「本を読むから時間に余裕ができる」からスタートなんで。
そもそも、いつまでも忙しい人に長期的なお金持ちはいません、というのが著者の経験。なぜなら、忙しいのはそれだけ他人に振り回されているから。
「忙しいからできない」という人には近づかないのがベターです。お金の貧乏だけでなく時間の貧乏も感染するからです。
この文を読んで、残業のし過ぎは危険だ、と思いました。
当時勤めていた職場は定時後早々と帰りずらい職場だったので、なんか励まされているような気がしていました。
また、「残業より読書をしたほうが給料が増える」もかなり、励まされました。
と言っても、これは出口治明さんも同じようなことを言ってた気がします。参考にこちらも。161.『知的生産術』
この後に続くのは、読書家で貧乏人は見たことがない、ということ。読書家の方はとにかく本を買うのだとか。
本を読んでいると知識が知恵に進化するタイミングがあり、その知恵をうまく結びつけることで様々なことに生かすことができるようになります。
残業ばかりしていないで、早く帰って本を読むことの方が重要であること。これも早く帰ったら怒られそうな職場で、帰る勇気をもらった記憶があります。
「いざとなった時、支えてくれるのは言葉の力だけ」というのも、支えになります。
本を読んでいると、思わぬ言葉に出会う瞬間に遭遇します。トーコも悩んでよくわからないときに本屋に駆け込んだことがあります。
つい最近も、本屋に駆け込んでたまたま手に取った本の言葉に励まされました。
普段から本を読んでいれば余計に様々な言葉のシャワーを浴びることができ、いざとなった時に自分を助けてくれます。
この経験があるかないかで人生に大きな差がつきます。
個人的にはちょっと違くてもいいのではと思っているのが、「できる人は文庫化までの時間を買っている」です。
旬の本はその時に読めばいいのは分かります。が、お金がないとか本が溜まって嫌だという人もいるかもしれません。
そんなときは図書館で予約して借りるというのも1つの手です。
トーコもよくやりますし、ブログ記事末尾のリンクに図書館というものを入れてますが、蔵書を調べられるサイトに飛べるようにしています。
これは、気になった本に出会った方に読んで欲しいし、出会ってほしいと思っているので。お金関係なく。
また、著者の方も言ってたのですが、購入するのが理想ですが、図書館で借りるのも人気があるかを見ることができるそうです。
まあ、この項で言いたいのは、時間と旬の大切さを知っている人たちはこのように行動するということですが、トーコなりのアクセスの方法をお伝えしました。
「本を読んでいる人はタフになる」。ほんとかよ、と社会人の1,2年目は全く信じられませんでした。
けど、仕事をしている中でなんかのタイミングで雑談中に、本を読んでいる、あるいは人生のある時期に読んでいたという人はたいてい仕事ができたり、会社の重役だったりします。
そして、地味にタフだ。その人たちに、「あんたタフだねぇ」と言われるトーコ。精神には言葉の力が欠かせないとのことですが、ホントそう。
しんどい時は本を読むのが1番です。ビジネス書は読めないけど、小説系ならかなり読めますし、助けられます。
「1人の時こそ絶好の読書チャンス」。
人間関係でとことん落ち込むこともあるけど、そんな時は本を読めば復活できるものです。
トーコもこれはよくやります。午前中仕事でうまくいかなくて落ち込むこともあるけど、本を開いて別の世界にいけば怖くはない。
まあ、この時はかなり本気の落ち込みのことですが、落ち込んでいるときは本を深く味わうことができます。
まだまだ紹介したいことはありますが、ひとまずこれで最後にします。最後は、「本にかけたお金とその人の年収は比例する」。
ここだけだと目が点ですが、読み進めていれば(というか冒頭を読めば)わかる話のような気がします。
断言します、とまで書かれていますからね。この世の中で最も裏切らない投資が本代にお金をつぎ込むことと言います。
確かに、1500円で買った本で一生を分けるかもしれないレベルのものを得たら、とんでもなく安いです。
また、いくらインターネットが発達し簡単に知識を得られるようになりましたが、本は世に出るまでの時間がかかっています。
知識を掛け合わせて知恵とならなければなりません。知恵は無限にお金になります。そのための媒体としてまだまだ本の方が優位です。
さらに、「本の買い過ぎで貧乏になった人はいません」。週に1冊なら、1か月4冊なので、月6000円になります。意外と少ない…。
週に1冊、年間52冊読めば、年間1冊もまともに読まない人とすごい差になります。ちなみに、ある統計では月に1冊も読まない人が6割だったとか。月5冊読めば、上位15%に入る可能性大です。
とまあ、こんな感じで結構いろいろといい言葉が書かれています。何かしら1つは読書を後押しする言葉に出会えると思います。
もちろんですが、トーコも早い段階でこの作品に出会えて、そのまま何も気にせず本を読んでよかったと思っております。
結構差が生まれた気がします、ビジネスパーソンとして。
■最後に
読書のきっかけがつかめない人も、読書することに本当に意味があるのだろうかと疑問に思っている人にも、読書を後押しする言葉が詰まっています。
人は人、自分は自分。読書する意義を教えてくれます。