ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

エッセイ ことば

【言葉がある】203.「きみの言い訳は最高の芸術」著:最果タヒ

投稿日:12月 2, 2019 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今日は、最果タヒの「きみの言い訳は最高の芸術」です。

きみの言い訳は最高の芸術 (河出文庫)

 

■あらすじ

詩人として活躍する最果タヒのエッセイ集。

エッセイは45本+文庫版のおまけ9本とあとがきと非常に豪華な内容です。

曖昧なものを曖昧なまま寄り添ってくれます。

 

■作品を読んで

たまーに著者の作品を読んでいると、この人本当に存在するんだろうかと思う時があります。

感情があまりにもリアルというか、近すぎて驚く瞬間が多々あります。

きっと生身の人間として存在しているのに、そう思えない不思議なものがあります。

だから、化粧品についてのエッセイを読んだとき、「あっ、この人普通に日本のどこかで生きているわ」と思いました。

新しい化粧品を試すときってすごくワクワクするんですよね。

化粧品って雑誌を読むとコンプレックスを隠す方法としての化粧法ばかり載っていますが、美容部員さんと話すとうまく自分の持っているものを生かしてくれます。

まあ、化粧品を欲しいと思わせるためでしょ、といわれればそれまでです。

が、思っている以上におおーとなることも多々あります。新しい発見があって、何か自分のメイクにも生かしたいなというものもあります。

その女性ならきっと理解してくれると信じたいのですが、知らなくても生きていけますが、知ればもっと輝けそうな気がする感じ。

それを見事に切り取ってくれたなあ、と。

もう1つ挙げるなら、これ。

夜更かしというのは明日の自分を前借りしているだけのことだ。

うわー、そうだー、って大多数の人が思っているような気がするセリフ。

夜更かししても、結局明日にはその分の疲れがのしかかっている。

結局夜更かしする意味ってないけど、ついついやってしまうあの感じ。

著者もついつい夜更かしをするみたいです。著者って意外と近いところにいるのかも。

 

最果タヒの言葉って、曖昧な時代の曖昧な人種のそろう日本ではすごく馴染む気がします。

例えばですが、何かを表現したくてもトーコ自身の語彙が足りなくて、あるいは表現力が足りなくてうまく表現できないことが多々あります。

けど著者の言葉は、心の中で表現しきれないモヤモヤを言葉を見事に掬い取ってくれる、そんな気がします。

だから、多くの人が共感し、支持するのでしょうね。

 

■最後に

おまけが増量したエッセイ集です。

心の中の言語化できないモヤモヤを見事に掬い取ってくれます。

言葉の尊さがすごく響いてくるような気がします。

 

-エッセイ, ことば,

執筆者:


comment

関連記事

【偉人について】436.『カエサル』著:小池和子

こんばんわ、トーコです。 今日は、小池和子の『カエサル』です。   ■あらすじ カエサルは、古代ローマの内戦を終結させた英雄ですが、道半ばで暗殺された方でもあります。 彼が生きた時代背景や政 …

no image

【番外編】夏の文庫フェア in2023

こんばんわ、トーコです。 今年もいつも通り夏の文庫フェアを行っています。 ちなみに夏フェアは、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫が100冊選んでプッシュしています。トーコもここから過去記事をピックアップし …

【不思議な本】27.『悲しみよこんにちは』著:フランソワーズ・サガン

こんにちは、トーコです。 今日はフランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』です。 悲しみよ こんにちは (新潮文庫) ■あらすじ セシルは父と父の恋人のエルザとともに夏を南仏の別荘で過ごすことにな …

【元気の出る本】137.『3時のアッコちゃん』著:柚木麻子

こんばんは、トーコです。 今日は、柚木麻子の『3時のアッコちゃん』です。 3時のアッコちゃん (双葉文庫)   ■あらすじ 澤田美智子は大手商社の高潮物産の派遣から契約社員に昇格した。 とは …

【はかない物語】114.「マチネの終わりに」著:平野啓一郎

こんばんわ、トーコです。 今日は、平野啓一郎の「マチネの終わりに」です。 マチネの終わりに   ■あらすじ 天才ギタリストと誉れ高い蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子をめぐる物語。 出会った …