こんばんわ、トーコです。
今日は、岸見一郎の『本をどう読むか』です。
(166)本をどう読むか: 幸せになる読書術 (ポプラ新書)
■あらすじ
著者は、「嫌われる勇気」でおなじみの方です。
著者にとっての読書とは何なのか、一体どういうものなのかを語る読書論です。
■作品を読んで
この本は、トーコが日帰り出張に行くのに朝の時点で本のストックが切れそうになったので、新幹線で出張に行く15分前に本屋に駆け込んで、帯に書かれた言葉を見て買うことを決心した本です。
なんせ新幹線の移動が2時間30分ですよ、本の虫から言わせればまあ読書に最適な時間。本のストックが切れるだなんて、一大事です、マジで。時間がもったいない。
で、その帯には、「読書には、人を救い幸福にする力がある」。一体、著者的にはどんな意味があるのでしょう。
この読書論はあくまで著者にとっての、です。
が、著者にとっての読書は楽しみのためだったり、勉強するためだったり、目的があったり、なかったり、様々な意味があります。
中でも、闘病で入院していたときに医者から読書をするなといわれていたため、読みたくても読めなかった時期があったそうです。
そんな時期もあったせいでしょうか。
この読書論は、読書は必ずしも人生に必要とは言い切れなません。
が、時に人の人生を彩ったり、人によっては必要だったり、何かの道しるべとなったりする、という主張にうなずけます。
著者にとっては、人生のある場面に読書が欠かせなかったのでしょう。
個人的には、同じ本は2度読めない、という点になるほどなと思いました。
というのも、その通りなので。前に、「神様のボート」著:江國香織という作品で書いた気がしますが、感想は時を経るごとに変わっていきます。
「神様のボート」はトーコ的には感想が時を経るごとに変化する顕著な作品です。
以前読んだ時とは違う感想を持ったり、見落としていたことも今読むことで拾うことができたり、新しい発見があります。
実体験があるので、この著者の主張に素直に納得ができました。
ここから先も本の読み方やどうしても読まなければならない本、本で外国語を学ぶという項目があります。
本の読み方は、難しい本は何年かかってもいいし、読み方も本の種類に合わせて変えたってかまわないようです。
でも、これもわかります。簡単な小説だと厚みによりけりですが、あっという間に読める本もありますが、経済や法などをテーマにした新書だとどうしてもゆっくりになってしまいます。
ま、そんなときは読む本のジャンルをうまく切り替えながら読書を楽しめばいいんですがね。
本を読むということで多くの人にとってよりその人の世界が広がることを願います。
■最後に
読書は人を幸福にします。なかなか味わうことができないかもしれませんが、是非味わってほしいです。
時に読書は人を救います。そのための方法論が書かれています。