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【番外編】夏の文庫フェアin2019

投稿日:7月 7, 2019 更新日:

こんばんわ、トーコです。

さて、少し脱線します。毎年この時期恒例の文庫本の夏フェスが出そろいました。

ちなみに夏フェスは、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫が100冊選んでプッシュしています。トーコもここからピックアップしていきます。

選書は古典だったり、最新の小説だったり、少し前に流行ったけど古典とはいかない作品やラノベに分類されるものなど、種類は様々です。

読んでみたい作品、フェスをきっかけに知った作品など、普段本を読む人も読まない人も本を読むいいきっかけになるかと思います。

では各社ごとのフェスを見ていきましょう。

 

■新潮文庫

割と名作が集められているような気がします。各社ともに名作系は特別カバー仕様になっていますが、トーコは新潮文庫の特別カバーが1番好みです。

2019年も限定カバーが出ていて、マジで欲しい、と思うのですが、すでに買っている本が対象だったりしてがっかりしています。

だって、シンプルなんですもの。下手に流行り廃りのあるオリジナルカバーよりはねえ、と思ってしまうのんです。あくまで個人的に、ですよ。

最近はラノベ系の作品もちらほらあります。

ちなみにいくつか紹介していますので、ご参考までに。

23.「錦繡」著:宮本輝

振り返ってみると、2018年も夏フェスの対象になってました。

愛し合っていたのに別れることになった夫婦の往復書簡から、それぞれの想いを見る恋愛小説の名著です。

 

112.「忍びの国」著:和田竜

戦国時代の伊賀の国では、自分の欲望に忠実な数多くの忍びたちが暗躍していました。

そんな中、織田信長の軍勢が攻めてきました。さあ、どうなる。

 

92.「キッチン」 著:吉本ばなな

こちらも2018年にも対象。

吉本ばななのデビュー作。当時から吉本ばななの優しさと悲しみが寄り添う不思議な世界が感じられます。読後はすごく優しくなれます。

 

118.「本屋さんのダイアナ」著:柚木麻子

ダイアナは自分の名前がすごく嫌いで、読書の好きな女の子。そんなある日、クラスメイトの彩子ちゃんと出会う。

それからの友情物語。

こちらも追加します。どうやら対象でした。

179.「何様」著:朝井リョウ

「何者」からのスピンオフ作品です。読んだことがある方は、この登場人物はこうだったなどの背景をさらに知ることができます。

読んだことがない人も、懐かしさや就活あるあるで共感できる方も多いかも。

 

■角川文庫

今年は新海誠監督の「天気の子」の公開に合わせたか、新海作品の一部がフェスの中に含まれています。

何が言いたいかというと、個人的にはアニメ映画作品の原作がちょっと多いかな。

「君の名は」や「ぼくらの7日間戦争」など、公開済みの作品もそうでない作品も含まれています。

その一方で、名作や小説なども選ばれており、バランスが取れているような気がします。

とっつきやすい選書かもしれません。ただ、ターゲット年齢層が低いような気がします。

新潮文庫と比較してかもしれません。

こちらも参考にどうぞ。昨年同様1冊しかありませんが…。

73.「不時着する流星たち」著:小川洋子

グレン・グールドにインスパイアされた作品や、足音と歩数のつぶやきが1つになって音楽のようになる。

作品の中に流れているリズムや世界が本当に独特で、音楽のような短編集です。

 

■集英社文庫

ここの夏フェスは今年の顔という俳優を起用したキャンペーンを展開していますが、2019年はどうも俳優さんを起用せず(ポスターには俳優さんいました)、猫のキャラクターで何とかしています。

なので、特別カバーは猫のキャラクターを作成したイラストレーターによるもの。

俳優カバーよりは個人的には好みです。俳優カバーって、ブームとかが去ったらどうなるのやら。

トーコ個人的には、集英社文庫チョイスはジャンルの幅がかなり広いです。40代、50代向きに選書もされています。

ご参考にどうぞ。ちなみにですが、去年とかなり入れ替わっています。

6.「裸の華」著:桜木紫乃

ストリッパーのノリカは故郷にストリップバーを開いた。そこに踊り子として2人の女たち。

夢を追うもの、夢をあきらめたもの、夢をあきらめきれないもの。

それぞれの生き様が垣間見れます。

 

81.「イノセント」著:島本理生

主人公の女は、やり手の経営者と神父の2人から想いを寄せられている。

しかし、女には過去の絶望を抱えて生きています。彼女は救われるのか。

 

69.「太陽のパスタ、豆のスープ」著:宮下奈都

婚約を解消された明日羽は絶望的な気分でいます。それを見かねた叔母のロッカさんに「やりたいことリスト」を作るよう伝えます。

やりたいことをこなしていく中で、明日羽は少しずつ気がついていきます。

 

■おまけ情報

光文社文庫は、乃木坂とコラボしたミステリー&青春フェアなるのものをやっています。

なかなか賢い選択ですな。本を手に取ってほしい世代とその世代どんぴしゃりのアイドルとのコラボですからね。

また、角川文庫とSEVENTEENという男性アイドルユニットによるコラボも行っています。

こちらは外国文学が主に対象です。「思い出のマーニー」や「最後の一葉」等が対象です。

しかしまあ、SEVENTEENという男性ユニットは流行っているのでしょうか?

そこらの情報に疎いので、誰か教えてください。

河出文庫は2冊買うと特製ブックカバーがもらえます。トーコも対象本を買いました。早く送ろう。

ちなみにこのブックカバー、河出文庫の表紙をそのまんまデザインしたというマニアックな代物。

対象文庫2冊買って応募方法を読んではがきかなんかで送れば全員いただけるというものなので、マニアックな方にはぜひおすすめです。

 

■最後に

毎年恒例文庫本夏フェスが好きなトーコが勝手にまとめました。

本屋さんに行けば平積みで置かれていたり、ブースが組まれています。

これをきっかけに本を読む人が少しでも増えたらうれしいです。

もちろん、トーコもこの夏にフェスの中の本を何冊か読む予定です。

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