こんばんわ、トーコです。
今日は、志村和久の「会社を休む練習」です。
■あらすじ
働き方改革が施行され、企業に勤める人間は最低でも年5日の有給を消化しなければなりません。
が、そもそも有給休暇というのは法で与えられた労働者の権利です。
なんでこんなにも自由に行使するのが困難なのでしょうか。
■作品を読んで
この本を見たときに「あ、これは紹介しよう」と直感した本です。
なんというか、世の中これが必要な気がします。
トーコは、もともと有休は年度内でほぼ消化し、ピーク時が年度末なのでインフルエンザ用に取っておけばもう大丈夫でしょう、と信じて生きています。
そんなこんなで、有給取得に関しては優秀賞を取れるレベルの人間だと自負しています。
会社においてあなたの代わりのきかない仕事は多分ですが、ないです。
会社って、あなたが休んだところで動きますし、代わりのきかない仕事といえばおそらくメールをチェックすることくらいでしょうか。
そのメールをチェックする仕事も仕事のうちに入りませんし、しかもログパスワードを共有する(本当はやってはいけない)、メールアドレスが共通とかであればチェックする必要がありません。
ちょっと悔しい話かもしれませんが、会社ってそんなもんです。
休めないという状況は、まあはっきり言いますが、あなたの周囲が「自分にしかできないと思い込んでいる仕事」を抱えたままでいて、それを共有することなく1人占めしていて勝手に忙しいとわめいているだけに過ぎないのかな、と。
まあ、人員が足りない等の諸般の事情があるかと思いますが。
すんません、勝手に個人の意見を述べています。違う方がいたらごめんなさい。
とはいえ、この境地にたどり着いている人って相当少ないと思います。見ていると。
なので、この本が必要なのです。
本書では、まず、会社を休めないメカニズムに着目します。
なんとなくお察しがついているかと思いますが、これは良くも悪くも日本人の性格によるものです。
他人の目を気にしたり、空気を読もうとする、というあれです。
そこから、休もうとする心をブロックする自分と向き合うこと、休むことの意味を考えます。
休もうとする心をブロックするのは、おそらくですが、皆さん1度や2度の経験ではありません。
そんな固定観念をうまく解きほぐしていきます。
最後は、「あなたの代わりはいない」というところにたどり着き、少しずつの余裕が出てきてから、人生を考えていきます。
また、現在ブラック企業にお勤めの方で本当に休むのが容易でない方のため用に、労働の法律を解説しています。
人生100年、働くの70歳まで~!、といわれてしまえば、生き残るためにはスキルではないはずです。
いかに自分の体と心が健康でいられるか。ここに尽きます。
もし、うまく休みをとれないとお嘆きの方は、まずこの本を読んで、休むことにブロックしている心を解きほぐせればいいのかな、と思います。
■最後に
なかなか休みが取れない人へ。
意外と取れないと思っているだけで、ひょっとすると自分の心のどこかでブロックしているだけかもしれません。
また、ブラック企業にお勤めで本当に取れない環境にいるあなたへ。
労働者には権利がありますし、しかるべき機関に相談すればいろいろと解決することがあるかもしれません。
あなたの代わりはあなたしかいません。