こんにちは、トーコです。
今日は松浦弥太郎の『場所はいつも旅先だった』です。
■あらすじ
ニューヨーク、サンフランシスコ、ロンドン、パリ、バンクーバー、コートダジュール…。
これらはこの本の中で著者が旅をした場所である。
そこで著者が出会った人、場所、得たことをエッセイに綴っている。
■作品を読んで
すごく読みやすい本です。なんというか、この人本当は正直で飾らない人なんだろうなと思います。それにしても、ロックだな、この人。
これ以降様々な著作を紹介していますが、この作品が1番尖っている気がします。
また、途中でパウロ・コエーリョの「アルケミスト」を引用しているのも、なんだか共通項を感じます。
ちなみに「アルケミスト」はまだ紹介していませんが、いつか紹介したいトーコの好きな本の1つ。
だからうれしさを感じることができたのでしょう。
そしてトーコの次の旅先が見つかったことです。
サンフランシスコについて書かれたエッセイがすごくピーンと来ました。
本好きトーコ、外国に行っても普通に本屋には入ります。サンフランシスコには名物の本屋が多いらしい。結構センスのよい本もありそうだ。
ここに出てくる本屋さん、行ってみたいなあと純粋に思いました。面白そう。
この本を読んでいるとすごく魅力的な街に見えてくるからすごい。サンフランシスコには観光名所もあるけど、なんだか人が良さそうな街でもありそうです。
ただ、しょっぱらから危ない地区の名前を覚えることができてよかった。旅する直前なら怖いもん。
ほかにも様々な人と出会います。消えたと思ったら誤認逮捕されてしまった知り合いの女性、会社を辞めた女性が1週間のロンドン旅で何かを得たり。
タトゥーの彫師に、ホテルのオーナー、ニューヨークの本屋さんに…。
なんだか濃密な時間を過ごされたんだなと思います。
旅とは何かと訊かれたら、きっと人生ずっと旅なんだと思っていましたが、この本を読んだらあっているんだと確信しました。
自分の力で泳いで、自分の船や地図を作り、いつまでも続くであろう旅を存分に楽しみたい、と著者は述べています。
ただ遠くに行くだけが旅じゃない。あくまでも精神的なものだから、近くであっても見方を変えたり、1人になって自分を取り戻せる場所があれば旅になる、と述べています。
ちょっと前に疲れたから休もう、1人になって何か取り戻そうと思い旅に出たので、そういってくださる方がいるのはすごくありがたいし、励まされるなと思ったのでした。
■最後に
すごくこの著者の正直で飾らない人であることがひしひしと伝わってきます。
この本を読むとすごく旅について考えてしまいます。
日常にも旅はある。それがすごくわかります。
次の旅先もちゃっかり決められました。
あなたにとっての旅は何でしょうか。考えるきっかけを与えてくれる本です。
[…] 70.『場所はいつも旅先だった』、238.『いつもの毎日。衣食住と仕事』 […]
[…] 70.『場所はいつも旅先だった』、238.『いつもの毎日。衣食住と仕事』、345.『「自分らしさ」はいらない』 […]