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【悩める女子へ】283.『三十路女は分が悪い』著:壇蜜

投稿日:2月 16, 2021 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今日は、壇蜜の『三十路女は分が悪い』です。

三十路女は分が悪い

 

■あらすじ

やることも、考えることも多く、年齢的にも甘えられない。それが三十路女。

そんな30代の働く女性のお悩み相談をまとめた作品です。

 

■作品を読んで

本当に、三十路って分が悪いです。まあ、冒頭壇蜜さんもこう言ってますけどね。

やることも、考えることも多く、年齢にも甘えられない。「女」を出しても出されなくても怒られるし、こちらが怒ると、「これだから女はヒステリーだ」と言われる。男性からも、女性からも怒られる理由がいっぱいある。こちらは何もしていないのに。

本当にそう思う。まあ、前よりはそんな感覚は薄れてきた気はしますけど。とはいえ、そのあとにこう続くのですが。

その深層には、やがて勝てなくなる存在への恐れもあるんだと思います。経験を重ね、賢くなって、落ちついてきれいになっていく人も多い。人間として生き物として、勝てなくなっていくから、恐れられて、いろいろ言われるのかも。

おお、だといいなあ。この言葉を胸に刻んでおけば怖くないですね。

とはいえ、この作品が刊行された2020年12月ですら、女性が活躍することに反動が大きいので、気を引き締めていきましょう、と呼び掛けてます。誰かに爪の垢を煎じて飲ませたいです。2021年2月時点で書いています。誰とは言いません。

それにしても、この人見事に的確に様々な悩みに答えています。恋愛、結婚、仕事、将来についてです。

特に恋愛経験ゼロのトーコからは、同じ状況に陥ったならば推測でしかないコメントしかきっとできないんだろうなと思っています。

けど、経験があればこんなふうに答えるんだな、と感心してしまいました。あとがきに書かれていますが、壇蜜さんの恋愛体験はなかなかです。

というか、デビューまでの時代を「暗黒時代」と総括しています。

テレビで姿を見たことがある人なら気が付くと思いますが、明るいところだけにいた人なら出せないまなざしというか、そんなものがあります。

若いアイドルなら明るい場所で努力したんだろうな、と思うのですが、著者はちょっと違う。明らかに辛酸をなめた感じがある…。

これは最後に触れよう。

まず、恋愛編の1番最初のエピソードから。最初のお悩み相談は、結婚ラッシュに乗れず、職場の同性に恋しています。

それに対する壇蜜さんの答えは、結婚ラッシュに焦るのは、ラッシュを見た独身が感じることなので、まずは落ち着いてい受け入れましょうと。

けど、投稿者のいろいろと感情が揺れているのを文面から察知し、自分自身をリサーチする必要性を伝えます。

それは、傷ついても立ち直る強さを蓄えるために必要だからです。ああ、なるほどね。

自分を冷静に見つめる力がないと流されるがままになるだけになる可能性がありますからね。

「考えられない」「できない」「避けられたくない」とかいう感情から距離を置くには、環境をほんのり変えることです。

「ほんのり」という言葉を選ぶのがまさに著者らしいです。というか、うまい。

そのあとに「ほんのり」の定義を説明します。習い事、トレーニング、アルバイト、新しいスニーカーをはいてたくさん歩く、掃除用の雑巾縫いだっていい。無理にでもいいから、体や指先を動かして、打ち込む集中力を養うことのようです。

解決策を以下のように示します。

今以上に自分を知り、鍛えること、辛いです。でもその辛さの先には「現状打破」の糸口があるはずなのです。何もできないと思い詰める辛さより、無理して動いた筋肉痛の方が前向きです。

あー、なるほど。恋だけでなく、自分が見えなくなっている人には有効な解決策だわ。これ当てはまるのアラサーちゃんだけではないですね。

10代の若者だって、男性だって、現状打破したい人にも有効です。意外とかなり本質的なことを突いてきます。

あと1つ仕事編で、年上と年下から仕事を押し付けられます、という悩み相談です。

トーコだったら、そんな職場ならやめてしまえと1番解決策になっていないことを言います。この会社で投稿者さんの状況を変えるのは無謀だからです。

壇蜜さんもそこはわかっています。投稿者さんがうまくあしらうことは無理と告げます。年上も年下も見事に「あしらった」結果、投稿者さんへの負担になったので、そこで対抗するのは無謀と判断します。

そこで、提案は一芝居打つことです。「私もできない、わからない」フリをすることです。

多分ですが、できる人が急に「できない、わからない」フリをするのはつらいことです。だって、本当はできるのに、それ言わないといけないんですから。身を守ることを優先することを言い聞かせながらふりをしてくださいね。

最後に、壇蜜さんがなぜアドバイザーを引き受けたのかといういきさつを話します。

お悩み相談のアドバイザーの4人の一人に選ばれたのが、2017年。光栄なことと思いつつも、戸惑ったようです。

壇蜜さん自身は、男性にはウケがあるけど、女性にはどう思われているのだろうという思いがあったようです。

実はこの人女性からの支持もあるんですけどね。トーコは好きですよ、時間が合えばラジオ聴いてます。

でも、1人トリッキー担当ということでいいのでは、と思い引き受けることにしたそうです。

お悩みの解決策を考えるときは、過去の記憶や経験を総動員して解決するようですが、20代半ばから30代にかけての暗黒時代を思い出しては、苦しくなることもあったそうです。

そこから、暗黒時代を語ります。本当にすごいです。苦労していますよ、冗談抜きで。

束縛の強い男に引っ掛かり、耐えきれずに与えられてきた高価な化粧品やアクセサリーを置いて自宅へ帰った日の話はすごいです。

たまたま遊びに来ていた祖母に2000円借りてドラックストアでプチプラ化粧品をそろえ、100均のポーチの中に入れれば化粧品に困りません。

それを知った瞬間、もう困らない、自分を取り戻すことは簡単なんだと知ります。女の自尊心はこうして回復するのです。

そんな暗黒時代からタレントデビューし、いつの間にかグラビアから、文筆業までこなし、今に至っています。

すごくもがき苦しんでいた時代を乗り越えてきたんだなあと感心せずにはいられません。同時にそんな経験をすれば意外と次の時代が楽になるのかもしれません。

最後に、壇蜜さんが実践していることの1つに、「ムカつく男に遭遇したら、敢えて謝る」プレイをするそうです。

謝り倒し、ついでに褒め殺すというもの。怒りをプレイで包み込んで抑えるというイメージを描きながら行うそうです。

はあ、こんなことをしなくてもいい世の中になってほしいです。

 

■最後に

分が悪い年ごろのお悩みとその解決策を示しています。アラサー女性だけではなく、その他の世代でも参考になることはたくさんあります。

すごくあっという間に読めます。

 

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