こんばんわ、トーコです。
今日は、NHKスペシャル取材班の『縮小ニッポンの衝撃』です。
■あらすじ
2020年にオリンピックはやってくる。経済が回り、明るくなるのかと思う。
けれども、この先の人口は減り続け、しかもさらに急速的な高齢化がやってきます。
2025年には、75歳以上の後期高齢者が5人に1人となり、超高齢社会もやってきます。
さてどんなふうに取り込むのがいいのでしょうか。
■作品を読んで
なんというか衝撃でした。
もし、日本全国で夕張のように財政破綻したら、費用便益等を考慮して、インフラの維持費がかかる場所を優先に居住制限をかけ始めるでしょうね。人がどれくらい住んでいるかに関係なく。
大げさかもしれませんが、そんなイヤーな世の中がやってくるかもしれません。
人口が縮小するというのは膨らむ要素が全くなく、人口の縮小とともに経済や自治体も縮みます。
人口シュミレーションを行うと、大多数の自治体が人口が減少しますし消滅する自治体もあります。なんと、その結果東京23区内でも消滅する区が登場します。
原因は出生率の低さで、それは人口自然減にますます貢献しています。また、収入の少なさが結婚や出産を考えられない層も多く存在することも要因になります。
これまで東京は地方の人を受け入れながら都市を拡大していきました。
本書では、その拡大モデルの限界を指摘しています。
また、集落全体の高齢化に直面している地方の取り組みについて書かれています。
この問題も一筋縄ではありません。若い世代の移住がない限り消滅する集落は多数あります。
中には、ひとがいなくなったことでもう住めないと集落を捨て、移住した人もいるそうです。
東京にほど近い大都市でも高齢化が進み、若年層の減少によって税収が減り、行政サービスのカットが始まっています。
また、単身高齢者が多く、子どもや親類がいない場合、高齢者の死後弔う人がおらず、墓に入れられず市役所で遺骨を保管しているそうです。
いま日本全体で人口減少が進み、どんどん縮小する傾向に向かっています。
現実はかなり過酷です。撤退するというのはどういうことかをきちんと考えないといけないのだな、とつくづく思いました。
■最後に
なかなかに衝撃的なことが書かれています。でもこれが現実です。
1人1人がこの問題に向き合わないといけなくなる日が来ます。
どうとらえればいいのか、私たちは何をすべきかを考えないといけないのだなと思いました。