こんばんわ、トーコです。
今日はパウロ・コエーリョの「ベロニカは死ぬことにした」です。
■あらすじ
ベロニカは若くて美しく、恋人も家族も仕事もあってどこからどう見ても幸せな女性。
しかし、彼女は自殺することを決めて、大量の睡眠薬を飲んだ。ベロニカの自殺は失敗に終わり、気が付くと病院のベットにいた。
治療の結果一命はとりとめることができたが、医師からは「治療の後遺症の影響で、命はあと5日から1週間」と宣告される。
■本を読んで
すごく逆説的な話だと思いました。まさかこういう結末にするとは思わなかったです。
精神病院では衣食住にも困らないしなんでもあるから、何も考えなくてもいい。それが狂気を産む理由の1つ。
病気を治すことは生きようとすることに気づくこと。
死にたいと思っていたのに、死への恐怖から、残りの時間をよりよく生きることに心血を注いだ結果、後遺症は治ってしまったのだ。
それからも日々は続くと思う。生きていることが奇跡と思いながら。
■最後に
本当にただただ驚くくらいの逆説的なストーリーです。
でも、狂気というのはあまりにも近くにあって、みなどうにかして均衡を保つようにしているんだなということがよくわかります。
最後は生きるということは何なのかを考えてしまいます。
パウロ・コエーリョの作品は深く考えさせるものが多いですがね…。
ぜひ読んでみてください。