ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

外国小説 小説

【不思議な本】30.「ベロニカは死ぬことにした」著:パウロ・コエーリョ

投稿日:4月 25, 2017 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今日はパウロ・コエーリョの「ベロニカは死ぬことにした」です。

ベロニカは死ぬことにした (角川文庫)

■あらすじ

ベロニカは若くて美しく、恋人も家族も仕事もあってどこからどう見ても幸せな女性。

しかし、彼女は自殺することを決めて、大量の睡眠薬を飲んだ。ベロニカの自殺は失敗に終わり、気が付くと病院のベットにいた。

治療の結果一命はとりとめることができたが、医師からは「治療の後遺症の影響で、命はあと5日から1週間」と宣告される。

■本を読んで

すごく逆説的な話だと思いました。まさかこういう結末にするとは思わなかったです。

精神病院では衣食住にも困らないしなんでもあるから、何も考えなくてもいい。それが狂気を産む理由の1つ。

病気を治すことは生きようとすることに気づくこと。

死にたいと思っていたのに、死への恐怖から、残りの時間をよりよく生きることに心血を注いだ結果、後遺症は治ってしまったのだ。

それからも日々は続くと思う。生きていることが奇跡と思いながら。

■最後に

本当にただただ驚くくらいの逆説的なストーリーです。

でも、狂気というのはあまりにも近くにあって、みなどうにかして均衡を保つようにしているんだなということがよくわかります。

最後は生きるということは何なのかを考えてしまいます。

パウロ・コエーリョの作品は深く考えさせるものが多いですがね…。

ぜひ読んでみてください。

 

-外国小説, 小説,

執筆者:


comment

関連記事

【ある家族の肖像】428.『小暮写眞館』著:宮部みゆき

こんばんわ、トーコです。 今日は、宮部みゆきの『小暮写眞館』です。   ■あらすじ 高校生の花菱英一は、古い写真館付きの住宅に引っ越すことになる。変わった両親もここまで変わっていたかと何とも …

【番外編】秋の文庫フェアin2020

こんばんわ、トーコです。 さて今回は、番外編秋の文庫フェア特集です。といっても、今のところ文春文庫だけですが。 それでは、張り切っていきましょう。   【文春文庫】 該当している作品が意外と …

【シンプルな言葉】423.『大富豪からの手紙』著:本田健

こんばんわ、トーコです。 今日は、本田健の『大富豪からの手紙』です。   ■あらすじ 大富豪のおじいちゃんが亡くなり、残したものは「9つの手紙」でした。 孫は、何かが起こるたびに1つ、また1 …

no image

【明日へ向かう】23.『錦繍』 著:宮本輝

こんばんは、トーコです。 今日は宮本輝の『錦繍』です。 錦繍(きんしゅう) (新潮文庫) ■あらすじ 夫が別の女とともに心中騒動を起こし、それが原因で夫婦は離婚しました。 この物語は、10年後偶然にも …

no image

【抱腹絶倒笑いが止まらない本】37.『シモネッタのどこまでいっても男と女』著:田丸公美子

こんばんわ、トーコです。 今日は田丸公美子の『シモネッタのどこまでいっても男と女』です。 シモネッタのどこまでいっても男と女 (講談社文庫)   ■あらすじ 著者はこの世界ではけっこう有名な …