こんにちは、トーコです。
今日は、斎藤和紀の「シンギュラリティ・ビジネス」です。
シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件 (幻冬舎新書)
■あらすじ
唐突ですが、「シンギュラリティ」という言葉を知っていますか?。最近少しずつ聞こえてきましたけど。
シンギュラリティとは「技術的特異点」という意味です。
2040年にはシンギュラリティがやってきて、社会がまるっと変わると言われています。
そんな時代を迎えるにあたって私たちはどうすればいいのかを書いた本です。
■作品を読んで
シンギュラリティという言葉を1番最初に使い始めた方は、カールワイツという科学者です。
中でもこの方の功績で1番有名なのは、ヒトゲノム計画の完了時期を予測したことです。
進捗率が1%の時に、カールワイツは「半分以上できたようなものだ」とのたまったそうです。
実はここがポイントで、カールワイツは1%できれば、指数関数のように加速度的に増加すると考えていたから半分もうできているといったそうです。
現代のAIや人工知能といった技術も、ほんの少しのパーツから倍々ゲームのように発達しているのはそういうわけかと納得です。
また、この本では今あるものの多くが非収益化されることも予想しています。
何が非収益化するのかというと、写真に電話、タクシーにホテル…。
特にスマートフォンの普及で非収益化したものは増えたと思います。それと同時に大衆化と非物質化も進んでいます。
世の中の進化は、指数関数的に増加し、そこでできたものは既存のものの非収益化、大衆化、非物質化をもたらすこともあるのです。
さらにプレ・シンギュラリティが2020年代にやってくるそうです。あの、あと少しですけど。
うむ、すごい世の中。どうすればよいの?
まずはこの現実を知ることから始まるのだと思います。シンギュラリティがやってくると騒ぐのではなく、対策を考えるのにちゃんと知識がいるのです。
■最後に
シンギュラリティがやってくる前に、私たちがすべきことはまずシンギュラリティという仮想敵(?)を知ることです。
敵がわからなければ対策は何も打ち立てられません。
これからたくさんのものが倍々ゲームのごとく発達し、気が付けば人間の仕事を奪いにかかるかもしれません。
これをプラスとみるか、マイナスとみるかは私たち次第。
さて、みなさんはどんな未来になるか、未来で一体どんな人生を送りたいのかを考えるのにいい本です。