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【元気が出る本】136.『ランチのアッコちゃん』著:柚木麻子

投稿日:12月 23, 2018 更新日:

こんばんは、トーコです。

今日は、柚木麻子の『ランチのアッコちゃん』です。

ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

 

■あらすじ

澤田三智子は小さな出版社の派遣OL。ランチの時はいつもお弁当を持参する。

そんな平凡な毎日を送る彼女はある日上司の黒川敦子女史(通称アッコさん)から一週間のランチを交換しないかと持ち掛けられる。

 

■作品を読んで

この「アッコちゃん」シリーズは全部で3冊あります。今回紹介する作品は第1作です。

ちなみにこの作品でアッコさんが直接登場するのは全4作中2作で、ほか2作はアッコさんの存在を感じさせるワードが登場するのみです。

三智子は平凡な派遣OLで、アッコさんからランチに誘われる前に恋人に振られたばかりで、恋人に「YESしか言えないやつだ」と言われ、さらに傷ついていました。

そんな中でアッコさんとランチを交換することになったのです。

アッコさんとは派遣先の上司というだけでほとんど接点はなかったので、三智子も最初は不安でした。

普段から節約のためランチは弁当のことがほとんどの三智子でしたが、アッコさんのランチを1週間体験し、様々な人と出会い、社長に新しい企画のアイディアを提案し、企画書をまとめます。さらに月曜日のランチの店で店番を頼まれた金曜日には新しいメニューを考えます。

また、接点のなかったアッコさんの意外な姿も垣間見れました。

まあ、こんな話は現実にはなかなか起こりにくい話かもしれません。

ランチを交換した1週間で三智子の世界を開くことができました。それだけではないです。三智子のある能力も鍵となるでしょう。

それは、1週間の出来事でけっこうな量のものを素直に吸収できる能力です。意外とみなさん持ち合わせていないでのは。

アッコさんがなぜ三智子を誘ったか。三智子のことを見込みのある子と評価し、やってみれば何かを起こしてくれるからだと信じたことにあります。

ここまでが第1作の中身です。ネタバレ注意です。

第2作では、アッコさんと三智子の勤めていた出版社が倒産し、三智子は大手の商社に派遣社員として働き始めていました。

アッコさんはというと、ポトフを売り物にした移動ワゴン販売の「東京ポトフ」を立ち上げていました。

次はランチではなく、三智子が東京ポトフの移動販売の手伝いを5日間行うというものでした。

ここでもアッコさんは、三智子の抱えていた問題を解決に導いていきます。アッコさんは別れ際にこういいます。けっこうアッコさんきつい言い方しますが、なかなかいいこと言ってくれます。

見たこと聞いたこと、全部自分の糧にして。そのしぶとさがあればどんなオフィスでも戦っていける。大人しそうな顔してるくせに、あなたって面白い子よね。

これがアッコさんから見た三智子の評価。

見たこと感じたこと、聞いたこと糧にできれば結構能力って伸びる気がします。

しぶといのか、なるほどー。しぶとい力とは考えが付かなかった。

こうやって評価してくれる上司ってやっぱりかっこいいですよね。それに尊敬できる上司の下で働きたいと思うのが人間です。三智子もいつかまたアッコさんと一緒に働きたいという目標ができます。

他の2作もなかなかおもしろいです。が、やっぱりアッコさんが出てくる方がおもしろいですね。

 

■最後に

ランチを交換するというなかなか非現実的な設定ですが、三智子はこの経験を自分のものにしていきます。

アッコさんの物言いもなかな乱暴ですが、愛情に溢れています。

ちょっと元気が出てきます。

 

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  1. […] 前回紹介した(136.「ランチのアッコちゃん」)の続編というか第2作目。 […]

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