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小説

18.「服従」著:ミシェル・ウエルベック

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こんばんわ、トーコです。
今日2冊目はミシェル・ウエルベックの「服従」です。
服従 -
服従 –
■あらすじ
この作品では、2022年のフランスはイスラム教の国になります。
そんなとき生きる目的に意味をあんまり見いだせていない冴えない大学教授の男はどう行動するのかを描いた本。
結局物語のラストでこの男はイスラム教に何かを見たらしく、ちょうどイスラム教に改宗すれば大学教授に復職することができるので改宗することになりますが。
■作品を読んで
イスラム教の国に仮になった場合、かなり世界が変わってしまうし、価値観すら変わってしまう。
服従することが幸福には必要だと説くルディジェ教授の言うことはごもっともな気がします。
私たちも知らず知らず無意識のうちに服従しているからだと思います。
■最後に
フランスがイスラム教の国になるの…と思いますが、かなりリアリティのある描写だなと感じました。
それまで信じていた価値観がすべてひっくり返るので、日本人ではないので本当にキリスト教を信じていた人がイスラム教を信じるという作業は受け入れがたいと思います。
未来に日本も同じ運命になっていたらどうしようか、と起こりそうで起こらない未来について考えこんでしまう本です。

-小説

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