こんばんわ、トーコです。
さて、やっと本屋さんに気軽にいけるような状況になりました。そんなことは関係なく、今年もいつも通り夏の文庫フェアを行っています。
ちなみに夏フェアは、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫が100冊選んでプッシュしています。トーコもここから過去記事をピックアップしていきます。
選書は古典だったり、最新の小説だったり、少し前に流行ったけど古典とはいかない作品やラノベに分類されるものなど、種類は様々です。
読んでみたい作品、フェスをきっかけに知った作品など、普段本を読む人も読まない人も本を読むいいきっかけになるかと思います。
では各社ごとのフェスを見ていきましょう。
■角川文庫
今年のカドフェスの小冊子は、新海誠監督作品の公開に合わせ、アニメの主人公たちで彩られています。
また、今年も応募券を集めてはがきやアプリで応募し、抽選でもれなく何かがもらえる方式になっています。
今年も映像化される(あるいは公開予定)の作品がかなり並べられています。
まあ、2,3年前の時よりは全然読めますし、対象年齢層も広めにはなっています。角川はムラが激しいと個人的には思っていますが、少しずつなくなっています。
該当作品はこちらです。今年も1冊だけです。読んだことのある作品はあるんですが、すみませんブログにアップしていません…。
なんと出版社を変えての5年連続ノミネート。吉本ばななのデビュー作です。
死がけっこう近いところにあるのですが、優しさと悲しみが寄り添う不思議な世界観を感じられます。読後はすごく優しくなれる作品です。
■集英社文庫
今年も青をテーマカラーに、まさかの猫のキャラクターで展開しているのは、集英社文庫。
しかし、今年は俳優さんを起用したキャンペーンを展開します。竹内涼真さんと横浜流星さんという2人なのですが、トーコにはどっちがどっちかがわかりません…。
今年は1冊買うとよまにゃブックバンドがいただけるそうです。もちろん、ネコ柄の。
これ意外と便利なもののような気がするので、個人的には欲しい。
そして、今年は感想はちゃんとしたところからになっています。
では、該当作品です。今年は2作品です。
まさかの『鉄道員』。久しぶりの登場な気がします。しばらくは浅田次郎の別作品がノミネートされていたはずですから。
表題作「鉄道員」をはじめ、いくつかの短編小説が収録されています。トーコのおすすめは、「うらぼんえ」。なんかこれが1番泣けます。
とまあ、こんな感じに泣けてくる作品が見つかること間違いなしの短編集です。
あと、まさかの208.『彼女たちの場合は』です。選ばれた理由は、おそらく今年文庫化されたからでしょうかね。
ですが、2人の少女がアメリカを旅するという話はとても面白く、読んでいるこっちも一緒に旅しているような気分になります。
まるで何かのロードムービーを見ているよう。この作品は、夏フェスと親和性があるので、選ばれたのには納得です。
■新潮文庫
最後は、新潮文庫です。対象本を見ると、「あー、これ読んだことある!」という作品がいくつも並んでいます。
しかし、残念な(?)ことにブログにアップしている数が少ないということに気がつきました。読んだことのある作品は10冊超えてるのですよ。
今年も例年に増して、名作・定番が多く揃っています。去年と比較してもそんなに変わりないかもしれません。安心・安全・安定の3つの安が揃っています。この安定感はトーコも大好きです。
さて、対象本です。今年は5冊と、結構な冊数あったので一安心です。
トーコが夏の文庫フェス記事を書いてからはや5回。5回ともノミネートしている記事です。現在数字更新中です。
この作品は、愛し合っていたのに別れることになった2人が10年ぶりに再会したのをきっかけに、書簡でやり取りするようになりました。
書簡のやり取りという形式で物語が進むので、唯一無二の作品といってもいいでしょう。
こちらも5年連続ノミネート。吉本ばななのデビュー作です。角川文庫でもノミネートされているので、まさかのダブルノミネートです。
死がけっこう近いところにあるのですが、優しさと悲しみが寄り添う不思議な世界観を感じられます。
読後はすごく優しくなれます。
久しぶりに見た気がします。トーコが高校生の頃はしょっちゅうノミネートされていた気がする。
セシルと父、父の愛人とともに夏のバカンスに出かけます。そこに亡き母の友人であるアンヌが現れます。そこから悲劇に向かっていきます。
文章の完成度が高く、繊細な文章です。どうも、今回は新訳が出たので、朝吹版に慣れている人も手に取って読み比べると面白いですね。
カフカと名乗る少年は15歳になり、世界で1番タフな15歳の少年になるために家出をします。一方で、猫と話せる老人ナカタさんは、ある時ジョニーウォーカーと名乗る男と出会います。
交差するようでしない2つの物語によって、村上春樹作品には珍しく軸が明確になって非常に読みやすい作品になっています。
それにしても不思議な作品です。
405.『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』著:森下典子
ひょんなことからお茶の稽古を始めるも、人生の様々な岐路には必ずお茶がいました。
お茶の稽古を通して四季の移ろいや生きること、1つの芸事の奥深さが感じられます。
要所要所でお茶の作法や使用する道具についても書かれているので、お茶の入門書としても読めます。
■おまけ
今年も河出文庫は2冊買うと特製ブックカバーがもらえます。2019年は青で、2020年は赤で、2021年は黒で、2022年も黒です。
このブックカバーは、ここ2年間と同じく河出文庫の表紙をそのまんまデザインしたというマニアックな代物。
対象文庫を2冊買えばマスキングテープ、対象文庫3冊買って応募方法を読んではがきかなんかで送れば全員いただけるというものなので、マニアックな方にはぜひおすすめです。
さらに言えば、今年は対象文庫6冊でトートバッグがもらえます。
HP上では、対象文庫6冊買うとトートバッグとブックカバー、マスキングテープもトリプルでもらえます。
ちなみに、去年よりも冊数が増えています。きっといろいろな影響を受けているのでしょうね。出版社に責任はないはず…。
とはいえ、大丈夫か、とツッコみたくなるくらい素敵な内容です。500店の書店でやっているそうなので、特に地方の方は本屋を調べてからお買い求めた方がよいですね。
さらにですが、幻冬舎文庫も夏のフェアを開催予定です。8月上旬にまた更新します。
さらにさらに、岩波文庫もフェアを開催しています。対象書店(結構大規模な書店)でフェアをやっています。応募券を3枚集めるとブックカバーをプレゼントしています。
■最後に
毎年恒例文庫本夏フェスが好きなトーコが勝手にまとめました。自分の持ちネタをもとに構成しています。
ついにラジオでも特集されていました。ちょっと嬉しかったり、トーコの方がはえーわ、と言いたくなりますが。
本屋さんに行けば平積みで置かれていたり、ブースが組まれています。
これをきっかけに本を読む人が少しでも増えたらうれしいです。
もちろん、トーコもこの夏にフェスの中の本を何冊か読む予定です。