ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

エッセイ

【旅に出たくなる本】41.「旅の窓」著:沢木耕太郎

投稿日:5月 7, 2017 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今日は沢木耕太郎の「旅の窓」です。

旅の窓 (幻冬舎文庫)

 

■あらすじ

著者の沢木耕太郎さんといえば「深夜特急」シリーズでおなじみの方です。

著者自身が旅の途中で撮った写真とその時に感じたことを綴った文章を雑誌に連載し、やがて単行本化したそうです。

さて旅の一コマから何が見えてくるのでしょう。

■作品を読んで

写真と文章が見開き1ページなのですごく読みやすい作品です。

トーコが印象に残っているのは少女が笑顔を浮かべている写真とその文章です。

この文章と同じようなことを旅行中経験したためです。

行く先々でお金を多く取られてしまった経験を立て続けに遭ったせいかあまり人を信用できなくなってしまったとき、寿司詰めで超が付くほどぎゅうぎゅう詰めのバスで隣の席の女性が優しい笑顔と飲み物をいただいたことがありました。

の女性自身もすごくきれいな方ですが、笑顔も負けずきれいな方でした。

その時初めて安心したことと気持ちが癒されました。

世の中本当に捨てる神入れば拾う神ありなんだなとつくづく感じ、やっぱりこの国にきてよかったんだなと思いました。

その時の心情を思い出してしまいました。

他にも駅の写真とその文章を読んでみて、確かにヨーロッパの出発駅って行き止まりのホームになっているんですよね。

フランクフルトもローマもフィレンツェも中央駅はこんな感じでした。

思い出してみると、不思議な気分になりました。一体今からどこにいくのか、ちゃんとたどり着くのかちょっと不安な感じ。

ちなみにですが、東京でも行き止まりホームの駅って結構あるんですよね。

でも、旅先だからこそ思うのでしょうね。どこに行くかわからないから。

著者は今でも旅のエッセイを連載しています。新幹線の席に置いてある雑誌の中にエッセイがありますよ。(2019年2月現在)

すごく面白くて、出張に行くときの楽しみの1つでもあります。

著者の旅のエッセイは本当に面白いです。深夜特急のような若さゆえの疾走感があるわけではないですが、すごく旅に誘われそうな文章がすごく好きなトーコであります。

著者の目から見る旅の一コマは読者を旅の世界にいざなってくれます。

 

■最後に

1つ1つはすごく短く読みやすいです。

私は旅をした経験をなぞって読んでいましたが、旅をなさらない方もきっと何か感じるものはあるはずです。

何気ない風景のはずが、旅をすることでなにか思いを感じることもあるかもしれません。

この作品の写真は何気なく撮っていますが、著者の心を反映しているのですから。

すごく旅と哀愁の香りがする本です。

 

-エッセイ

執筆者:


comment

関連記事

【女子も悪くない】279.『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』著:ジェーン・スー

こんばんわ、トーコです。 今日は、ジェーン・スーの『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』です。 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題 (幻冬舎文庫)   ■あらすじ 2010年代に入ってから、 …

【旅に出る】195.『旅ドロップ』著:江國香織

こんばんわ、トーコです。 今日は、江國香織の『旅ドロップ』です。 旅ドロップ   ■あらすじ この作品は、JR九州で連載されていたエッセイに、詩と1篇のエッセイを追加したものです。 著者が旅 …

【歴史を巡る】241.『百年の散歩』著:多和田葉子

こんばんわ、トーコです。 今日は、多和田葉子の『百年の散歩』です。 百年の散歩 (新潮文庫)   ■あらすじ ベルリンには様々な通りがある。カント、マルクス、マヤコフスキーなどの偉人。 著者 …

no image

【はっとする】450.『優しい地獄』著:イリナ・グリゴレ

こんばんわ、トーコです。 今日は、イリナ・グリゴレの『優しい地獄』です。   ■あらすじ ルーマニア出身の著者が社会主義の世の中で生まれ育ち、やがて日本文学に魅入られ、日本に来日し、人類学者 …

【パンツとふんどし】364.『パンツの面目 ふんどしの沽券』著:米原万里

こんばんわ、トーコです。 今日は、米原万里の『パンツの面目 ふんどしの沽券』です。   ■あらすじ 前代未聞のテーマ過ぎて、雑誌「ちくま」で連載中からかなり話題をかっさらい、没後「最も米原さ …