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【元気の出る本】137.『3時のアッコちゃん』著:柚木麻子

投稿日:12月 24, 2018 更新日:

こんばんは、トーコです。

今日は、柚木麻子の『3時のアッコちゃん』です。

3時のアッコちゃん (双葉文庫)

 

■あらすじ

澤田美智子は大手商社の高潮物産の派遣から契約社員に昇格した。

とはいえ、会議を行うもまとまらず、決まらない。そんなときにまたしてもアッコ女史が現れた…。

 

■作品を読んで

前回紹介した(136.「ランチのアッコちゃん」)の続編というか第2作目。

今回も前半2作はアッコ女史が登場し、後半2作はアッコ女史を暗示するワードのみ出てくるもつながりを感じさせる作品となっています。

相変わらず神出鬼没のアッコ女史。今回は会議のホスト役になってしまった三智子のもとにアッコさんはアフタヌーンティーを用意することに。

アッコさんはアフタヌーンティーを給仕しつつも、三智子に助言を与えていきます。

会議はリミットを設けないと決まらない、という最初の助言は多くのしがない会社員のみなさまに同意をいただけることでしょう。

社会に出るとなかなか決まらない会議、打合せって結構あります。正直時間の無駄。

ホント、リミットをどこかで設けないと決まらんよ、と突っ込みたくなることは多々あります。

進行役は舵取りを他人に任せられないとアッコ女史はささやかれたそうですが、それも同意。舵取りやる覚悟誰か持ちましょう。

やがて三智子が意見をまとめ、部長に提案します。部長の面目をつぶさぬよう、用意周到に。会議はけんかをしなくてもいいのです。議論をすればいいのですから。

会議の成功を見届けた直後にアッコ女史は姿を消します。

でも、本当は三智子の恋人から三智子の様子をメールで聞いて心配して駆けつけていたのです。

次の話はアッコ女史が登場しますが、ブラック企業で働くけっこう心のすさんだ女性に5日間スムージーを半ば強制的に飲ませました。

アッコ女史も言ってましたが、1週間やそこらで人生は変わらない、けど大切なのは本人の元気になろうとする意志です。

この女性は見事に元気を取り戻し、最終的には会社を辞める決心もできました。

さらに言えばこの女性の持っていた結構な数のコンプレックスからも解放されました。

人間って変わるきっかけが見つかって、ちゃっかり実行できてしまえば明日をいくらでも変えることができるんだな。

本当にアッコ女史すごい…。結構強引だけど、やっぱりすごい。身の回りにいてくれたらなあ、と思ってしまいます。

後の2作品は「東京ポトフ&スムージー」関係のワードが出てきてアッコさんの登場を予感させます。1行程度でほとんど登場したの部類に入らない気がしますが。

最後の作品は、就活で苦労している女子大生がなれない場所で道に迷い、そこがなんだか鏡の国みたいだと思ってしまったのでした。

 

■最後に

この作品を読むと、変わるきっかけって意外と近くにあって、元気になろうとすればなんとなくですが、人間変われるのです。

それをもたらすアッコ女史の力もすごいのですが、それに巻き込まれる皆さんもなかなかにすごい人たちです。

この作品を読んで、元気をもらいましょう。

 

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