ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

小説

【不思議な関係】20.『窓の魚』 著:西加奈子

投稿日:4月 14, 2017 更新日:

こんばんは、トーコです。

今日は西加奈子の『窓の魚』です。

 

窓の魚 (新潮文庫)

 

■あらすじ

4人の男女が温泉旅館で一晩ともに過ごす。

4人はそれぞれ人には言えない秘密を抱えている。

翌朝、旅館には一体の死体が発見される。

■作品を読んで

西さんってこういう文章を書くんだと思いました。

意外性があり、いい意味で期待を裏切られました。

この作品は4人それぞれの視点で温泉旅を描いています。

なんというか、4人それぞれ見ているものがあまりにも違いすぎる。多面的というのはこういうこと、ということを感じさせます。

4人が同じ場所に集まっていても、何か傍目からはわからないものを抱えている。

この作品を読むと、結局人はいつだって孤独な生き物なんだということを思い知らされます。

そして宿には死体が見つかります。個人的には、はかなさの象徴のようにも思います。

なぜ死体が出てくるのか。何とも唐突な感否めないですが。

4人がそれぞれ抱える闇をいつか克服する日は来るのかは分かりません。

いつかは交わりそうですけど。

■最後に

すごく謎の多い小説です。読者の想像を駆り立てます。

4人が混ざり合っていないが、巧みにこの先交わるんじゃないかと予感させる文章です。

なかなかないタイプの小説です。

 

-小説,

執筆者:


comment

関連記事

no image

【表現の妙技】98.『一葉の震え』著:W・サマセット・モーム

こんにちは、トーコです。 今日はサマセット・モームの『一葉の震え-「雨ほか、南海の小島にまつわる短編集」』です。 一葉の震え―「雨」ほか、南海の小島にまつわる短編集   ■あらすじ タヒチ、 …

【癒される話】281.『とかげ』著:吉本ばなな

こんばんわ、トーコです。 今日は、吉本ばななの『とかげ』です。 とかげ (新潮文庫)   ■あらすじ とかげにプロポーズした時に、とかげから過去を聞かされる。それでもどうしようもなく惹かれる …

no image

【番外編】夏の文庫フェア in2023

こんばんわ、トーコです。 今年もいつも通り夏の文庫フェアを行っています。 ちなみに夏フェアは、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫が100冊選んでプッシュしています。トーコもここから過去記事をピックアップし …

【大好きな姉】409.『ふたり』著:赤川次郎

こんばんわ、トーコです。 今日は、赤川次郎の『ふたり』です。   ■あらすじ 実加には姉がいた。姉は高校2年生の時に事故で亡くなりました。しかし、なぜか姉の声が実加だけには聞こえていました。 …

no image

【働き方改めよう】101.『18時に帰る』著:1 more Baby 応援団

こんばんわ、トーコです。 今日は、1 more Baby 応援団の『18時に帰る』です。 18時に帰る ―「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方   ■あらすじ オ …