こんばんわ、トーコです。
今日は、吉村昇洋の「心が疲れたらお粥を食べなさい」です。
心が疲れたらお粥を食べなさい。 豊かに食べ、丁寧に生きる禅の教え
■あらすじ
病気などで食欲がなく、何も食べたくないときにふと浮かんでくるのが、お粥。
お粥はそんな位置付けかもしれません。
この作品は著者が寺での修行時代に学んだことを中心に綴っています。
■作品を読んで
なかなかなタイトルです。さぞかし、心が疲れていたのでしょうね、トーコよ。
とはいえ、この本はやってみたい、なんかこれならできそう、というきっかけをくれます。
トーコも思わずやってみたのが、ダシを作ることです。
精進料理の世界では動物性の材料は使わないそうです。なので、ここでは干しシイタケと昆布でダシを取ります。
水だしでダシを取る場合は、水2リットルで昆布60グラムを水に8時間つけるだけ。
なので、夜ご飯用なら、朝出かける前に容器の中に仕込めば、夜美味しい味噌汁が作れます。朝ご飯用なら寝る前に仕込めば、朝ご飯にお粥が楽しめます。
仕事が忙しいと、正直なところご飯を楽にちゃちゃっと済ませたいので、美味しいとか、味付けとかにほとんど気が回りません。
でも、これなら簡単においしいダシが楽しめます。しかも、このダシで味噌汁を作ったら結構おいしかったです。
ホント、これなら忙しくても簡単に、おいしいダシが楽しめるので、幸せな気分になります。
美味しいものが作れて、食べれるのもいいものですよ。自分の人生が豊かになれます。
著者は曹洞宗の僧侶で、実際に曹洞宗の総本山福井の永平寺で実際に修行したそうです。
作品の中には修行時代の話も書かれています。さらっと書いていますが、俗世に生きるトーコには結構すごい話にしか聞こえません…。
でも読んでいくと、確かにそうだね、と思うことも多々あります。
例えば、「いのちを食べる」というセリフ。
1粒の米を食べて生きているのですから、私たちのいのちと同じ価値がある。
なんだか、以前こんな本を紹介しました。140.「いのちの食べかた」
こちらは実体験からのいのち、今回は精神論からみたいのち。どっちの見方も大切です。
修行は結構厳しそうですが、俗世の人間も永平寺の修行体験ができるようです。
やってみたいな、と思い、思わずネットで調べてみました。
営利目的がそんなにないのか、結構お安いです。心が疲れて立ち直ったときくらいに修行に出かけたいものです。
最後に紹介したいのは、食べ終わった直後にお湯で流してしまうということ。
こうすれば洗剤を使わなくとも汚れが落ちます。確かにその通りだ。
シンプルに暮らすヒントあり。
■最後に
紹介しきれませんでしたが、ほかにも片付けの極意やなんでお粥を食べるのがいいのかが書かれています。
丁寧な暮らしを送る意味がよく分かります。すごく実践したくなります。
心が疲れた時に思い出したい本です。