こんばんわ、トーコです。
今日は、出口治朗の『知的生産術』です。
■あらすじ
著者は日本生命に勤務ののち、ライフネット生命を創業し、現在はAPU(立命館アジア太平洋大学)の学長をしている方です。
なかなかの読書家で、様々な本を執筆されています。何故か学者でもないのに世界史の本を執筆していますよ。
そんな著者が様々な世界を見てきた中で、どうすれば生産が上がる働き方になるのかを説きます。
■作品を読んで
この方はすごく人間味にあふれているような気がします。
本書の「はじめに」でイノベーションはサボりたいという欲求から起こると書いています。
至極単純、かつ明快…。いいわ、これ。
でも、確かにトーコだって早く帰りたいんです、おじさんたちと違って家帰ってもやりたいこと、やることはたくさんあります。
トーコから言わせれば、仕事中の1分1秒が惜しい状況です。ましてや今年の4月から働き方改革法案が施行されています。省けるところから容赦なく省くしかありません。
効率よく働くというのは社会の要請になってしまっています。どうすればいいのやら。
そこで、「知的生産術」が出てきます。著者は知的生産術を高めるために以下のように述べています。
いかに効率よく仕事をして成果を出すか。その方法を自分の頭で考え出すことが、「知的生産術を高める」こと
逆説的かもしれませんが、まあその通り。しかも、この先でこうすることで、人が成長することも併せて定義しています。
いいじゃないですか、知的生産術を高めて、人が成長するならそれでいいじゃないですか。
たまに、長時間労働がないと成長ができない、なんていう方いますが、そんなことは絶対にないはずです。
さて、話は戻りまして本書の構成は、
①日本の生産性が低い理由
②考える技術
③インプット、アウトプットの技術
④マネジメントの技術
⑤コミュニケーションの技術
です。
なかなか面白いのは、仕事は先着順という主張です。
仕事をこなす順って、対外優先順位をつけてそれをもとにこなそうとします。大多数の方はそう思うでしょう。
ですが、著者の考えはこうです。与えられた時間内にすべてこなそうとすれば、優先順位を考えずに先着しているものからこなせば早い、と。
なるほどなあ、と思います。まず大前提条件が時間内に終わらせる。発想が違うなあ、と感心してしまいます。
確かにですが、どんな仕事も大切です。金額の大きさなんぞ関係ありません。
ちなみにですが、この話は著者が若いころ会社に派遣されたセミナー講師に対しても「仕事は先着順に終わらせるべき」という激論をしたそうです。
セミナー講師もびっくりでしょうね。こんな受講生にさぞ遭遇したくなかったことでしょう。
■最後に
これまでの概念ではあまり対応できなくなりつつあります。
どうすればより早く帰ることができるかをより真剣に考える必要があります。
帰るため、あるいは変えるためにどうすればいいのかのヒントが詰まっています。
[…] ちなみにですが、参考にどうぞ。 161.「知的生産術」著:出口治明 […]
[…] 以前作品を紹介していますので、こちらも良かったらどうぞ。161.『知的生産術』 […]
[…] と言っても、これは出口治明さんも同じようなことを言ってた気がします。参考にこちらも。161.『知的生産術』 […]