こんにちは、トーコです。
今日は小手鞠るいの『カクテル・カルテット』です。
■あらすじ
恋にも様々なものがあります。甘いもの苦いもの、忘れもしないもの。
カクテルも同じで甘いもの、苦いものあります。
ある1人の女とその周囲の人たちの恋模様をカクテルを添えながら描く物語です。
■作品を読んで
様々な恋模様が描かれているので、ちょっとした千夜一夜物語を読んでいるような気分になります。
なんだかみんな恋をして大きくなる(⁉)のですね。大人になると言いますか。
経験を積めば少しずつ分かっていくのでしょうね。
恋愛をしたことのないトーコには小説を読むことで気持ちを垣間見ることができるのですが。
うん、小説って便利。
主人公の涙子は翻訳家です。彼女は今の夫と結婚するまでに離婚や不倫を経験しています。
その思い出を語ったり、アドバイスを求められたりとします。また彼女の周囲の人も様々な恋に苦しんでいます。
この思い出に合うカクテルがタイトルになって、カクテルの味も何となく恋物語にあっていたりします。
すごく夢見心地の気分にさせてくれます。
そんな涙子の言う恋愛の極意がなんとなく重みがあります。
求めることと心配することは避けること。他人の心に頼らず、自分の心を味方につけること。
不安の原因は自分自身に原因があるのです。絶対的な愛は自分自身でクリエイトするそうです。
なるほどなあ、と思います。いつか恋愛する日が来たら思い出したいです。
■最後に
様々な恋模様をカクテルに合わせて綴られている作品です。
なんだかすごく大人な恋を垣間見ることができます。
恋ってこういうものなのね、ということを味わえる素敵な本です。