ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

小説 恋愛 文庫本

【甘くて苦い話】80.『カクテル・カルテット』著:小手鞠るい

投稿日:9月 24, 2017 更新日:

こんにちは、トーコです。

今日は小手鞠るいの『カクテル・カルテット』です。

([こ]1-4)カクテル・カルテット (ポプラ文庫)

 

■あらすじ

恋にも様々なものがあります。甘いもの苦いもの、忘れもしないもの。

カクテルも同じで甘いもの、苦いものあります。

ある1人の女とその周囲の人たちの恋模様をカクテルを添えながら描く物語です。

 

■作品を読んで

様々な恋模様が描かれているので、ちょっとした千夜一夜物語を読んでいるような気分になります。

なんだかみんな恋をして大きくなる(⁉)のですね。大人になると言いますか。

経験を積めば少しずつ分かっていくのでしょうね。

恋愛をしたことのないトーコには小説を読むことで気持ちを垣間見ることができるのですが。

うん、小説って便利。

主人公の涙子は翻訳家です。彼女は今の夫と結婚するまでに離婚や不倫を経験しています。

その思い出を語ったり、アドバイスを求められたりとします。また彼女の周囲の人も様々な恋に苦しんでいます。

この思い出に合うカクテルがタイトルになって、カクテルの味も何となく恋物語にあっていたりします。

すごく夢見心地の気分にさせてくれます。

そんな涙子の言う恋愛の極意がなんとなく重みがあります。

求めることと心配することは避けること。他人の心に頼らず、自分の心を味方につけること。

不安の原因は自分自身に原因があるのです。絶対的な愛は自分自身でクリエイトするそうです。

なるほどなあ、と思います。いつか恋愛する日が来たら思い出したいです。

 

■最後に

様々な恋模様をカクテルに合わせて綴られている作品です。

なんだかすごく大人な恋を垣間見ることができます。

恋ってこういうものなのね、ということを味わえる素敵な本です。

 

-小説, 恋愛, 文庫本,

執筆者:


comment

関連記事

no image

【お仕事自伝】11.『トットチャンネル』 著:黒柳徹子

こんばんは、トーコです。 今日は黒柳徹子の「トットチャンネル」です。 新版 トットチャンネル (新潮文庫) ■あらすじ いいお母さんになりたいと思い、NHK専属テレビ女優になる若き日の徹子さん。 しか …

【言葉の海】412.『波』著:ヴァージニア・ウルフ

こんばんわ、トーコです。 今日は、ヴァージニア・ウルフの『波』です。   ■あらすじ 遠い太陽の光が海辺の一日を照らし、寄せては返す波のうねりが文章として表現されている。 そこに描かれている …

【立ち止まるということ】231.『深呼吸の必要』著:長田弘

こんばんわ、トーコです。 今日は、長田弘の『深呼吸の必要』です。 深呼吸の必要 (ハルキ文庫)   ■あらすじ きみはいつおとなになったんだろう、とリフレインする問いかけの中に懐かしいきらめ …

【女優の仕事】150.『杏の気分ほろほろ』著:杏

こんばんは、トーコです。 今日は、杏の『杏の気分ほろほろ』です。 杏の気分ほろほろ (朝日文庫)   ■あらすじ 著者の杏さんは、モデルとしてデビューし、女優としても活躍しています。 このエ …

【幻の名作】427.『彼女の思い出/逆さまの森』著:J・D・サリンジャー

こんばんわ、トーコです。 今日は、J・D・サリンジャーの『彼女の思い出/逆さまの森』です。   ■あらすじ 大戦前に出会った少女を追いかけて、急病で倒れた黒人ジャズシンガー、忽然と消えた天才 …