こんにちは、トーコです。
今日は落合陽一の『超AI時代の生存戦略』です。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
■あらすじ
これから先AIが発達し、人間のやることがなくなるのでは、という漠然とした不安を抱え、途方に暮れている人きっと多いはず。
そんな方々のために現代の魔術師である著者が書いた生き残り戦略を考えるきっかけの本です。
■作品を読んで
「きっかけの本」と書いたのには理由があります。それは本を読んだだけで満足せずに、是非行動をほんの少しでもいいから起こしてほしいのです。
行動を起こさないとおそらく99%の確率で状況は変わりません。起こしても変わんねーじゃんとおっしゃる可能性も1%以上はありますが。
それでも起こしてほしいのです。変わる可能性が1%以上あればきっと何かが起こる。
さて内容ですが、賛否両論あるかもしれません。内容には触れませんが、子育てのについて書かれているところとか賛否両論ありそう。本当は触れた方がいいのでしょうけど。
トーコが読んでいてなるほどと思った箇所は、いくつかありますが、主に2つ。
①ブルーオーシャン戦略をとること
②コモディティ化について
ブルーオーシャンとは未開拓な市場という意味だそうです。
何が言えるのかというと、自分にしかできないことを見つけ、その分野を見つけたあとは黙々とこなすことです。
競争をするのではなく、信じた道を淡々と進むのがいいのだとか。そのために信じることも必要で、信仰心という章もあります。
意外と技術的なことかもしれないが、これは心の持ちようの部分もある気がする…。
②のコモディティ化については、時代の進捗より遅い進捗はいくらやってもゼロになるというなかなか厳しい副題がついてます。
おそらくそうなるでしょう。機械の方が早くて正確にできるならそうした方がいいし、そもそも人間がやろうという発想そのものが無駄。
仕事でもその選択を迫られるんだろうなと思いました。
ただ、AI時代が来ても唯一変わらないことは、私たちの1日は24時間しかないということですかね。
ということはいかに無駄な作業をせず、レイヤーの上の作業に集中し、自分の価値を創るかが鍵なんだなあと思うのでした。
■最後に
内容は割とサクッと書かせていただきましたが、非常に科学や人文学の理論を駆使したうえでの分析的な文章となっています。
なるほどなと感心してしまうことが多いです。
厚さは薄いですが、非常に中身の濃い本です。