こんにちは、トーコです。
今日はユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」です。
■あらすじ
一時よりか下火になりましたが、かなり話題をかっさらった本です。
この本では人間のルーツをたどり、いかに発展して来たかを上下2巻でまとめられている本です。
ちなみにこの本の簡単な解説書が出回っておりますが、基本的な世界史がわかれば直接この本を読んでも構わないと思いますし、現にトーコの弟が読んでいたのを借りたのですが、トーコの弟理系なんで世界史がわかっているように見えないやつも読んでいます。
なのでそこまで構える必要はないかと思います。
■作品を読んで
上巻は、
①ホモサピエンスが種として生き残り、ほかの生物との差をつけたかという認知革命
②農業革命
③国や経済、宗教などの人類の統一に必要な要素
下巻では、
④科学革命
が述べれています。
読み終えた感想は、なんというか、私たちは一朝一夕でできていないのだなと思えてきます。
サピエンスという種はどうも、もっともっとという欲求が高い生き物らしく、贅沢品が当たり前のものになってもあくせく働く生き物になったようです。
コンピュータやメールが発達し、便利になったにもかかわらず、さらに忙しくなっている今の世の中。
もっと上へ、便利へは農業や科学技術の発達には必要なものだと思います。
ただ、悲し哉全く忙しさからは解放されていないというこの矛盾。
何とかしたいぜ、とほほ。
しかも、それが他の生物や生態系の犠牲の上に成り立っています。かなり暴力的な力を持ったサピエンスはサピエンス以外が生きる環境を破壊しているのですから。
最後のあとがきは、まるで著者からのメッセージです。
もっともっとと望み、満足することをしないサピエンス。
そのサピエンスのおかげで他の生物や生態系は悪化しているのです。
我々は一体どこへ行くのでしょう。
自分が何を望んでいるのかもわからない、不満で無責任な神々ほど危険なものがあるだろうか、という言葉で締めくくられています。
本当に何の気なしに発達してしまったサピエンスも、気づけば神様も驚きの力を持っています。
私たちはその力をどう使うのでしょう。悪い方向に使わなければいいのですが。
■最後に
欲望がとどまることを知らない集団というのもものすごく怖いんだなと思います。
気が付けば強大な力を持つ生命体になったサピエンス。
うまく使っていかないと大変なことになる。
まずは、この本を読んで、過去を学んで、上手に選択できるようになりましょう。