こんばんわ、トーコです。
今日は、本田直之の「あたらしい働き方」です。
■あらすじ
あたらしい働き方って何だろう。でも、ラクして労働時間を短くさせるのとは違うよね。
あたらしい働き方をするためには、相応の能力やスキル、考え方を学ばないといけません。
さて、一体どうすればいいのでしょう。
■作品を読んで
この作品が世に出たのが、2013年だったようです。ちょうど「ワーク・シフト」と同時期に出版されていたようです。
「ワーク・シフト」は以前にも紹介していますので、よかったらどうぞ。
「ワーク・シフト」が実行要素も書かれていますが、どちらかというと概念的なものの方が多い気がします。
とはいえ、当時はそんな世の中がくるのか、とにわかに信じられない想いでしたが。
そんなことを思い出しながら読み進めました。
冒頭から、こう述べます。
ラクチンで労働時間が短くて、気ままに働くことを求めて、こうしたあたらしい働き方に向かおうとしても、まず無理。
…あたらしい働き方を手に入れるには、相応のスキル、考え方が求められるからです。
日本人って、権利としての自由の本当の意味を分かっていない気がします。まあ、トーコもそうでしょうね、きっと。
自由を得るためにはそれと引き換えの何かがありまして、その引き換えとなる何かをきちんと持ってないといけません。その引き換えの必要性がわかっていない。
あたらしい働き方を得るための引き換えが必要なのだ、ということをのっけからきちんと示しています。
その通りといえばその通りですが、一般にビジネス書の類は等価交換的なことを書いてる本は少ないので、きちんとしているな、と思いました。
すみません、ここまででまだ冒頭12ページ分しか話していません。
実はですが、作品を手に取っていただけるとわかるのですが、表紙を開くと会社選びの基準と必要となるスキルが一覧表になっているペーパーがあるのです。
それを見てしまえば一目瞭然なのです。もはや具体的な解説はいらないレベルなのです。
ただ、読んでいて思ったことは、テレワークがいいと思う方はこの作品で伝えたいことが理解できる気がします。
本質的にはテレワーク時代に求められるスキルが示されているからです。一例を挙げますよ。
自ら考え行動する、時間効率がハイレベル、行動する、不確実性を楽しむ、自分自身をよく理解する能力、常に進化し続けられる能力、などなど。
17のスキルのうち6個上げました。これは高レベルで該当するものなので、基本的にはすべて当てはまります。
なんだか、皮肉なことにコロナのおかげで働き方の概念が一変しましたね。
この7年間、世の中はこう変わるとずっと提唱されていたことが一気に進んだ気がします。
トーコの会社の社長が言ってましたが、「お上の言うことはみんな従うから変わる」、と。まさにその通りになりました。
逆を言えば、この考え方に残念ながらついていけない方は淘汰されるのでしょうね。会社に。
会社にぶら下がっていれば給料が上がるなんて調子のよいことを言ってられない時代がもうすぐそこまで来てるのでしょうね。
なんか、急激に時代が追いついたようですね。まあ、よかった、よかった。
■最後に
ふと手に取った本ですが、なんとなく惹かれた理由がよくわかりました。
世の中が急激に変わり、求められるスキルが変化しました。けど、もともと働き方改革が始まり、少しずつ求められるスキルが変わっていたのも事実です。
合う人合わない人様々な方がいらっしゃるかと思いますが、今読んでみる価値はありますよ。