こんばんわ、トーコです。
今日は糸井重里の『ボールのようなことば。』です。
■あらすじ
著者が発行している「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されているエッセイから、行く道を明快に照らす短い言葉を厳選しているそうです。
と、作品に書いてあるので、引用しました。
■作品を読んで
この本は普段本を手に取る人も、そうでない人にもおススメします。
というのも、ことば自体は結構短く、ページをめくりやすいほんだからです。
が、ページをめくるととても深く考えたり、感じたりします。
なんというか、本を読む気分によってピンとくることばが変わってきたりと変化を楽しめそうです。つかみどころはないかもしれません。
仕事に行き詰った時、なんか救われます。例えば、以下のことば。
若いうちは、できないことが多いからこそ、
できるようになるよろこびが、いっぱいあるんですよね。
そうなのかな、そうなのかもとちょっと悶々としますが、経験を積んだ大人だからこそのことば。
ちょっと自分を信じて頑張ってみようかと思わせてくれます。
また、今の自分がすごくハッピーな気分な時も気を引き締められることばがあります。
例えばこんなことば。
細かいやすりのひとこすりも、
大きな鉈のひと振りも、
同じ一工程なのだ。
言わんとしていることはわかります。
これはトーコの解釈ですが、ものの大小、工程の内容に違いはあれど、本質的には同じ1工程。
1つ1つの作業はコツコツと地道に積み上げる。油断や手抜きは厳禁で。
何となく、心が引き締まります。油断は大敵。ハッピーな時ほど用心しましょう。
トーコとしては、この本を読んですごく救われる気分になるのは、わからないと言ってもいいんだということです。
年を取ればとるほど、なかなかわからないと言うこと自体ができなくなってきます。
何となくトーコもそんな年ごろに近付いてきました。あー嫌だ。
ですけど、「わからないですね」としっかり言えることは、かっこいいことだ、と。
なるほどな、確かに「わからない」と言えれば、いろいろなチャンスやきっかけが舞い込んでくることもあったりします。何より、何かを知ることができます。
「聞けば一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉もありますが、言うことができないという思いは自分の勝手な思い込みかもしれないと思うのです。
そして何より、著者である糸井さんでもそういう場面があるんだ、と感心してしまいます。
この本自体がすごく著者との距離の近い本だなと思っているのですが、このことばを聞くと、ますます著者が身近に感じるから、不思議です。
■最後に
いかがでしょうか?。人それぞれ行く道に違いがあるかと思います。
が、この本は行く道を必要なことばで道を照らします。
人の心に優しく、静かに寄り添う本です。