こんばんわ、トーコです。
今日は羽生善治の『直感力』です。
■あらすじ
作者の羽生善治さんについては紹介するまでもないと思います。
史上初の永世七冠達成し、数々のタイトルを獲得し、ついに国民栄誉賞を受賞した天才棋士です。
私たちから見て遥か雲の上の方ですが、一体何を考えるがゆえに羽生善治になるのかを知ることができる本です。
■作品を読んで
前に何かの記事で、「下手なビジネス書より徒然草」という謳い文句がありました。
が、この本の印象は「下手なビジネス書より羽生善治著作の本」だと確信しております。
正直に言いますと、けっこう当たり前のように感じることを愚直にコツコツ実行しているにも思います。
例えば、ミスをミスで重ねない、反省は後でするものとかですね。
なんというか、言われてみると「そうだよね。」と納得する部分もあります。
じゃあ、トーコよお前はできているのかと言われたら、できていませんと即答します。
当たり前のことを実際に行動に移すというのは案外難しいものです。
しかもこの本は本当に羽生さんが書いています。これ、本人の言葉ですよ。ゴーストライターではないようです。
プロ棋士としての経験から学んだことを書いています。経験はけっこう説得力を持ちます。
羽生さんの考える直感とは、論理的な思考を瞬時に行うことだそうです。
すなわち、瞬時に論理的な思考を行うためには、経験から導き出せるもので日常の中でもできるようにしないといけないのです。
しかも直感で選んだ答えにも、なぜ選んだかを説明できるようになっているそうです。すごいとしか言えません。
章ごとの中表紙をめくった後に各章の中で言いたいことをサラッとまとめています。
サラッとまとめている言葉の中にも深いものが多いです。
トーコの印象に1番残っているところは、
進みたい、変えたいと思っても、大きな流れの中では、
変えられないものもある。どちらへ進めばいいかは分からない。
分からなくても、どこかへ進むしかないのだ。
どんな天才でもどこへ進めばいいのかわからない時があるんだな、と思います。
どこが正しい道なのかなんて、わからないものなんですね。トーコもよく悩むわけです。
悩んでもいいんですね。そう焦っているときのための言葉もあります。
耐えることも必要で、すぐに解決できるようなやり方で進化してはいけないのだそう。
歯を食いしばって頑張らないといけなかった先月の自分が読みたかった本でもあります。
これはあくまで本に書かれているものの一端です。
羽生さんはこう考えて、こう実行することで結果を残していたんだなとつくづく思います。
■最後に
天才が天才といわれる意味がよく分かります。
しかもすごいのは、羽生さんの説明する言葉が良いせいか、マネがしたくなり、何か取り入れたくなることです。
何か一助になればと思います。
[…] 参考までに、以前紹介した本のリンクです。105.「直感力」著:羽生善治 […]