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【いつものきほん】446.『新100のきほん』著:松浦弥太郎

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こんばんわ、トーコです。

今日は、松浦弥太郎の『新100のきほん』です。

 

■あらすじ

突然ですが、あなたの「いつも」は何ですか。どんないつもを大切にしていますか?

この作品は、新たに加えた10のきほんと、いつものきほんと仕事のきほんそれぞれの100が収録されています。

何か、ヒントが見つかるかもしれませんね。

 

■作品を読んで

これまで著者の作品をいろいろと紹介してきましたが、この作品は1ページに1つのきほんが書かれているので、非常に読みやすい本です。

しかも1ページに書かれているきほんの分量が意外と少ないので、あっさり読むことができます。ただし、その行間に書かれているものを読み取るという訓練が必要になりますが。

なので、個人的には読書初心者におすすめです。

それでは、作品に移りましょう。

こうして前に読んで、改めてブログにまとめるためにいそいそと読み返してもかなり発見の多い本です。トーコが今悩んでいるからでしょうかね…。

たとえば、

どんな職業よりも、

どんな人間になりたいのか。

冷静に考えると、どんな人間になりたいか、と大人になるまで聞かれないと思います。どんな職業になりたいかは訊かれますけど。

人物像を思い浮かべて、こうなりたい、ああなりたい。そのために、学びは、どの経験を積めばいいのかを考えていけばいいのです。

新年なので、余計考えたくなりますね。

ひとつでも多く、

人と人を結ぶものを。

暮しのことのほとんどは、人と人がつながります。料理も誰かのために作ったり、食べたりします。仕事は困った人を助けることで、人とつながります。

人が喜ぶこと、役に立つこと、助かることをいつも考える。いつもは考えられないけど(煩悩のかたまり…)、誰かの役に立つことでつながるのが1番いいのかも。

仕事で行き詰った時に読み返したいです。ってそれ、今だよ。

それと、もう1つ仕事のこと。

仕事とは、

困った人を

助けること。

年明け前、現職について最高潮で仕事がしんどくなりました。一体どうすればいいのか、どう乗り越えればいいのかと悩んだ記憶しかないです。

仕事とは困った人を助けることで、究極は人を喜ばせること。忙しくて、苦しい時はそんな仕事のきほんが分からなくなってきます。

笑ってしまいますが、ほんとそうです。どうしたら喜んでもらえるのかを考えないといけない、迷ったらそこに戻れるようにしたいところです。

それでは次に移ります。

プライドを捨てる。

何事も我慢する。

なんと単純なことで、なんと難しいことか。

著者の尊敬するエディター曰く、「いちいち腹をたてて闘っていたら仕事は進まない。プライドは捨てなさい。違うと思っても我慢しなさい。常に冷静でいなさい」とのこと。

トーコもいちいち腹を立ててたら、身が持たないなあ、と思って、転職してから考えを変えました。

まだプライドは捨てきれていない気がするので不完全ではありますが、少しずつこの境地に近づきたいですね。

あと、これもすごいかな。

はたらくために遊ぶ

普通、遊ぶためにはたらくになるところですけどね。

著者はむしろ逆で、いい仕事をするために遊ぶこと、遊ぶことはいろいろな経験を積むこと。ここから得た情報をもとにした方が役に立つ。

仕事ができる人って実は、逆で休みの日が充実してたりするんですよね…。意外と上手に遊んでいるものです。

で、仕事もちゃっかりできていて、メリハリがある。そんな風になりたいものです。

あと、これも忘れてはいけないですね。

思いやりではなく想像力

「思いやり」ということを意識するのもいいのですが、一歩間違えれば「ひとりよがり」になります。そりゃそうですが、「思いやり」の度合いは人によって異なりますしね。

時に自己満足になってしまい、誰かのもとに届かなくなる危険性があります。言われてみればそうですね。

そこで、「想像力」を持った方がいいことを説きます。その方が「ひとりよがり」になる危険性は確かに薄れますね。

そして不思議とフラットになる可能性が上がりますしね。

どれもいいのですが、深い言葉が並びすぎて選ぶのに本当に迷います。まあ、あと2つだけ紹介させてください。

まず1つ目。

孤独は人間の条件と知る。

孤独は人間として生きる条件の一つです。これに耐えきれなかったら、いつまでも追いかけられるんでしょうね、きっと。

ところが世の中いるようですよ、孤独に耐えられない人が。それが分からないと精神やみますよ…。書きたいことがありますが、割愛します。想像にお任せします。

逃げれば逃げるだけ、影のように追いかけてきますし、「孤独こそ自分が生きている証だ」と理解しないといけない。それが大人になるということ。

孤独は何とか受け入れることができるようになったんだと思います。ふー、よかった。

最後です。

限界は自分でつくらない。

「もう無理だ」と思うことあるでしょう。トーコも年内何回も思いました。

けど改めて思いを振り返ると、自分で勝手に言ってるだけかもしれません。ですが、意外と自分で勝手に限界を作っているだけかもしれません。

とはいえ、1回自分の疲れをとってから考えた方がいいものですね。疲れていると気持ちは向かないから。そこからまた先に向かえると思います。

頑張ったと思っても、その先がまだまだありますし、そのことに気がつけるものです。

最後のページにあなたの100が書けるページがあります。あなたのきほんを書くことができるという優れものです。

 

■最後に

人間としてと仕事の100のきほんが綴られています。特にはたらくきほんは、仕事をしていく上でなにを守るべきかを再確認できます。

いろいろと良き言葉があり、どれか一つでもいいから取り入れたくなります。

 

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