こんばんは、トーコです。
今日は、沢渡あまねの『日本全国、全部署回覧! うちの職場がムリすぎる。』です。
■作品を読んで
この本読んで、うちの職場にとても該当するなぁと思いました。
でも、日本全国の会社でこの本に出てくることがたくさん起こっているんだなぁと。
みんなよくこれで会社員してるなーって、偉いなあと思います。トーコはもうまもなく20%は会社員辞めるつもりますけど。
そして何よりこのわかりやすい、とてもキャッチーな項目名がとても素敵です。
はじめにでは、「思考停止ジャパン」からの決別なので、いかに日本全国でその問題が起こっているかが分かります。そのことを以下の引用で示しています。
思考力格差によるアップデート力格差は、企業間、業界間、地域間の働き方格差を生み、採用力格差や人材維持力格差を生み、ブランド力格差を生み、ひいては事業継続性格差やビジネスモデル格差をも生んでいるのです。
よほど安泰で盤石な企業組織や地域でもない限り〜もっとも、今の時代にそのような安定・安心が約束されている組織や地域がどれだけあるかですが〜思考停止は停滞からの衰退の道を進むことになるでしょう。今、日本の多くの、安泰とされていた組織と働く人たちが思考停止ひいては行動停止に陥っています。
この状況を脱しないことには、DXやイノベーションはおろか生産性の高い働き方も人間らしい働き方もいつまでたっても実現できないできるはずがありません。
その通りだと思います。今大企業に行けば行くほど、誰のため何の意味があるんだか…、な仕事が増えすぎています。
で、変えようとするにも抵抗勢力に反対されてパキって心折れて静かになったり、無力感にしてしまう組織があまりにも多い気がします。
本書は、そんな組織を変えるための具体例と解決策を示しています。
それでは、本書の章立てを見てみましょう。
- 第1章 古い「組織カルチャー」をどうする?
- 第2章 失われた「思考能力」をどうする?
- 第3章 窮屈な「評価・人事制度」どうする?
- 第4章 形だけの「コミュニケーション」をどうする?
- 第5章 めんどくさい「管理・間接業務」をどうする?
- 第6章 理不尽な「社会構造・通念」をどうする?
では、まず第1章から行きます。
1番気になったのは、コンフォートゾーンを捨てられないと言う問題。
そうなんですよね、人間ってコンフォートゾーン手放したくないですよね。心地良い場所にいたら全く動けない。
まぁ極端なこと言うと、テレワークから完全出社・原則出社に戻す会社へ戻る。
これを元に戻す理由が、古い世代の人たちが対面でコミュニケーションしたい、マネジメントやり方、信頼関係構築の仕方が今までとのやり方から抜け出せないだけだったらどうしましょう。
だとしたら、トーコ的にはその会社に先はないと思います。これだけデジタルツールが一気に発達したのに、新しいビジネスモデルやイノベーションがきっと生まれることはないでしょう。
解決策は、
率先して行動してみる、前例踏襲に対しては理解するけど従わない、粘り強く声を上げる、ファンや2人目を見つける、ポジティブに発信する、外の子達と触れ合う機会を作るなどです。
例えば、トーコの仕事のことですが、担当が変わった瞬間に元に戻ったことあります。
ちょっとびっくりしますし、しかもそれを実行したのはまさかのそこそこの中堅社員。よほど成功体験に固執したんでしょうね。びっくりしました。もう変わらないな、この会社って思いました。辞める決断は正解ですね。
著者の好きなフレーズに、「許可を求めるな謝罪せよ」と言う言葉があります。やってみて何かあって言われたら、後で謝ればいい。そう思ってやってるそうです。
トーコもそれでいいなと思って勝手にやってます。けれども、先程の担当変わった瞬間に元に戻ったケースは勝手に社内で戻してるだけで、社外は一言もダメとも言ってない。不思議なもんです。
あともう一つ、「理解はするが、従わない」のところで、新しいことをやろうとすると抵抗する人は必ずいます。その時に反論をするのではなく、そうならないために「あ、そういう考え方」と言うと有効です。なるほどなぁと思いました。
議論の時否定したらもう負けなのと、否定したら意見が全く出なくなるので気をつけようと思いました。
あと小さな変化を言語化すると言うこともかなり有効です。が、これって普段からやってないんだ、って逆にトーコは思っています。
行動の結果は小さなことの振り返りの積み重ねでしかないので、それをやっていなくて行動の思考習慣や行動習慣を変えましょうって無茶言うなって思いますけどね。
言語化して積み重ねた結果が組織の人々の思考習慣や行動習慣なので、だからこそ組織の口癖がものすごく重要ネガティブなことばかり言っているようでは何も変わりません。
実際にトーコも実践してみると、ちょっとずつですけどメンバーの意識は変わります。明るい顔をしだします。不思議なもんです。
とにかく、職場内の様々な問題についての解決策をこの後も続きます。第1章まででここまで入って使っておりますので、他にもまだまだいっぱい出てきます。
もう書いていたらきりがないので、続きは読んでみることをおススメします。
■最後に
現代社会にはこびる職場の問題とその解決策がなかなかキャッチーで、わかりやすい言葉で書かれています。
組織の悩みを抱えている方は、この本は間違いなく必要です。ためになるヒントが詰まっています。
ぜひ読んでみて下さい。