こんばんわ、トーコです。
今日は、本田健の『仕事消滅時代の新しい生き方』です。
■あらすじ
新型コロナウイルスが蔓延し、今まで予約の取れないお店が1か月後には廃業の危機に追い込まれたり、観光バスの運転手さんも自分の仕事が消滅するとは思ってもみなかったことでしょう。
そんな起こるはずもないまさかが起こる時代に、あなたが活躍する時代を作るのはあなた自身です。
新しい時代の新しい生き方のノウハウを提案していきます。
■作品を読んで
新しい時代なんて本当に来るのかよ、と思っている人こそ読んで欲しい作品です。
トーコはなんとなくピンときて手に取ったのだと思いますが、新型コロナウイルスによって本当にある日突然仕事を失った方もいることでしょう。
会社勤めの人も新型コロナウイルスによってずっと在宅勤務からここ1,2か月で出社を求められるようになり、なんだもとに戻ってんじゃんと思う人もいるかもしれません。
しかも時代の変化はめちゃくちゃ早いです。トーコも最初の「はじめに」を読んで思ったのは、なんだかそんなこともあったね、と思ったくらいです。
時代は確実に変わります。最後まで同じ会社にいることを前提としない方がいいでしょう。その方が身の安全が保てる気がします。
それでは、作品に行きましょう。
第1章は「「この時代を生き抜く」という覚悟を決める」です。まずはそこからスタート。
何となくの選択の結果の「そこそこ」満足の状態から、強制的にリセットされたのが今の時代。「そこそこ」の暮らしはきっと戻ってきません。
なんか違うという違和感にとらわれる時もあると思います。その違和感を解消するための行動をした方がいいと思います。要は人生もリセット。
この章で1番印象にあるのは、決断は「断つ」ことが大事だということ。
「断つ」ことの方が重要というのは、他の可能性があるのではと思い、待ってしまうから。そうならないようにするためには、さっと決断すること。社長さんの決断が結構速いのはそういうことな気がします。
人生の価値観や優先順位をはっきりさせることで、素早く決断できるようになります。
さらに、自分が全て決められるという感覚を身に着けると、この先同じように予想外のことが起きても、恐れず慌てず立ち向かえるようになります。
これは仕事でも同じです。自分で決められる、ということは仕事をするうえで、かなり自由が利くようになります。職場内の人間関係が基本どうでもよくなります。
第2章は、「才能を見つけ、天職を生きる」です。というか、ページをめくるとすごい文言が見えてきます。
やる気を出さなければやれないような仕事は、本当は、あなたがやるべき仕事ではありません。
うん、これ本当。能力があってもこのような状態なら、楽しそうにしている人に勝てるわけがないのですからね。
だからこそ、自分の好きを分析し、好きという気持ちの中に才能が眠っています。そして「才能」のかけ算でブレイクしていくのです。
ブレイクという言い方もなかなか大げさかもしれません。でも、自分の中でブレイクした!と思えればそれでいいのでは、と思うトーコもいます。
あとは、いいメンターを見つけること。「あの人に喜んでもらえる自分になる」といういい目標ができます。仕事をするうえでいいモチベーションになります。
そして何より、成功に必要なのはこれです。
「大切なのは、人から応援されるような人柄だ」
これは、著者が多くの経営者や大富豪たちに会って、直接言われた言葉です。
これからは、人間的な魅力を持った人の方が成功する確率は高くなります。感じの悪い人とは組みたくないものです。
今の会社は実力はあるけど感じの悪い人が多すぎて、それが横行しているので人間的な魅力をなんとかあげられるようにしたいところです。
第3章は、「行動をお金に変える」です。字面だけを見れば、なんだそりゃと思う方多数なことでしょう。
まずは行動をすること。さらに、ネットを使えばより効率的な時間でお金を稼ぐことだって可能になります。
そして何より、収入はかけた時間に比例するのではなく、「どれだけの人を感動させたか」に比例します。感動という感情で周囲を揺さぶった量が収入に反映されます。
そのためには、まずは自分が自分の仕事に感動することです。若干引く人もいるかもしれませんがね。著者曰く、
ちょっと気恥ずかしくなるぐらい自分の仕事にワクワクし、打ち込むようでなければ、何をやっても人の心には響きません。
あとは、成功するのは「すぐやる人」。なんか、すでに紹介済みなので、良かったら別の書籍もご覧ください。
386.『結局「すぐやる人」がすべてを手に入れる』著藤由達藏
「すぐやる」ことを習慣化している人が、「信用」という財産を積み上げているんだなと著者は考察します。
そういった姿を見ていると、忙しいからできないは言い訳になるのでしょうね。あー、気をつけよう。
第4章は、「夢は、こうやって実現する」です。で、裏にはこう書かれています。
大切なのは、まず先に未来をしっかり決めること。
ありえないほど最高の未来を自由に描きましょう。
夢や目標を決めて、目的地を入力すればそこにたどり着きます。脳はそこまで考えてくれます。きっと夢が実現する自分に。
セルフイメージをどう持つかでイメージは変わってきます。まず、自分軸が持てるようになりますからね。
第5章は、「幸運を呼び込む」です。
運のいい人には応援してくれる味方がいます。そして彼らに、「与えて」います。日本語でいうところの、「陰徳を積む」という言葉でしょうか。
また、運命からの招待状にきちんと気がつけるかもポイントです。ということをこのような言葉で言います。
意志の力や努力だけで現状を変えるのは、難しいものです。
けれど、このように偶然という乗り物にうまく乗れば、仕事や人生そのものが、より高いステージへといっきに飛躍する可能性があるのです。
偶然は「運命からの招待状」といってもいいでしょう。
ところが、多くの人はその招待状が届いていることすら気づいてません。
あなたも、街で偶然知り合いに会ったとき、「久しぶり!」「奇遇だねぇ」くらいで終わらせてしまうことが多いのではないでしょうか。それではせっかくの運命からの招待状を、開きもせずに捨てているのと同じです。
何が不運で何が幸運かはわかりません。1番最初の会社で言われたのですが、「ピンチはチャンス」はあながち間違いではないかもしれません。
というのも、トライアンドエラーをしながら発見するしかないです。過ぎ去ってみないとあの時はピンチではなく、チャンスで乗ってよかったと。
結局は、心身のウェルネスが幸運をもたらすのですがね。生涯かけてやりたいことを追えればいいのですからね。
第6章では、「お金の不安を手放す」です。
お金の不安や心配に取り込まれていること人が世界中にあふれていることでしょう。住宅ローンや家賃、教育費など。
お金のことってなかなか相談しにくい話題かもしれませんが、人を頼り、人に助けを求めることを覚えた方がいいのかもしれません。
そして、私たちが抱える不安や心配、恐れの原因は、お金とはまったく関係ないというところでしょうか。そんな不安を解消するためにも、お金意外のもので解決させればいいのです。
自分を信じ、人を信じ、人生を信じましょうか。お金があれば人生良くなるから、抜け出せるかもしれませんね。
最後は、「あなたの幸せを見つける」です。
何が幸せなのかは自分で見つけていかないといけない時代に、パートナーがいる人は章の前半がものすごく参考になります。
特に、家族を孤独にした人は必ずツケが回ってきます。
残念ながら。トーコの業界もある時期は超激務になるのですが、家族のために何かする方はちゃんと家庭崩壊していませんし、逆に何もしてこなかった人は家庭生活で失敗し、離婚したという話もちゃんと聞きます。
最後にこんな言葉で締めくくります。
仕事やお金儲けだけではない、人間関係がくれる温もりや感動を味わい、大切にしましょう。
これから、想像もできない激動の時代が始まります。
お金や仕事を失っても、あなたにとって大切なものさえあれば、なんだってできます。
あなたにとって大切なもの、それをいちばんにしてください。
大切なもの、何があればハッピーか。その判断軸は自分のなかで作っておくべきなのでしょうね。
金子みすゞの詩じゃないですが、みんなちがってみんないい、の時代が本格的に間違いなくやって来るでしょう。
そんなときの自分のなかの羅針盤が必要になるときが来るのでしょうね。これだけはコロナ前には戻らないと思います。
会社がどうこう、というよりも個人としてちゃんと納得できるかが1番の問題になりつつありますね。
■最後に
コロナを契機に明確な指針がある時代は終わった気がします。
自分にとって何が大切で、どう選べばいいのかを自分自身で決定する時代がやってきました。
この作品はそんな時代を生きるためのヒントになるでしょうね。軸を磨くことができそうです。
[…] まずは、これまでに紹介した本田健作品です。402.『仕事消滅時代の新しい生き方』 […]