ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

ビジネス書 実用書 新書 環境 社会

【知を知る】227.「SDGs入門」著:村上芽・渡辺珠子

投稿日:4月 12, 2020 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今回は村上芽・渡辺珠子の「SDGs入門」です。

SDGs入門 (日経文庫)

 

■あらすじ

2015年の国連サミットで持続可能な開発目標(以下SDGs)が採択されました。

それゆえに、ニュースなどでよく耳にするようになりましたが、実際は一体何のことやら。

そんな疑問を解決する、文字通りSDGsについての入門書です。

 

■作品を読んで

もともとこの本は試験対策のため、SDGsに関連した問題がきっと出るだろう、ところでSDGsってなんだ?、というわけで手に取りました。

SDGsは持続可能な開発目標のことで、Sustainable Development Goalsの略です。

ここで17の目標が掲げられています。あくまで目標・ビジョンなので、どうやって達成させるのかは個々人で、あるいはもっと大きな単位で考えないといけません。

つまり、2030年に向けた(目標達成年は2030年のようです)、全世界共通の持続可能な成長戦略があり、その中心として書き込まれているのがSDGsなのです。

とはいえ、2020年4月現在新型コロナ騒ぎが収束する見込みがたっておりませんので、その次の次の課題と言えましょう。

 

とりあえず、世の中がもっと平和になったときにこの目標は生きているので、どうやって叶えていけばいいのでしょう。

まず、企業規模でやることと個人でやることは規模の大なり小なり違いはありますが、基本というか本質に変わりはありません。

できることが個人と企業では違うので、そこを頭に入れておいた方がいいでしょう。

まあ、当たり前と言えば当たり前ですが。

本書では、実行するためのコツで、「自分でやるために、自分にあった「外圧」を学びに変える」という章を設けています。

簡単に言ってしまえば、実行するための強制力を持たせるための方法といったところでしょうか。

最も都合のいい外圧を作ってしまう。企業の場合ならお客さんとか。個人の場合は、どんな仮想敵を求めないといけないのやら。

あとは、できそうなところから始める。

本書では、農産物を使った駅弁を例にしたSDGsの取組を見ていきます。

アイディアを練っているときや具体化するときなどのプロセスでSDGsの視点をうまく入れながら実行していきます。

最後は、SDGsの取り組みテーマを選んで実行します。私たちができることをします。

女性活躍、個人の健康促進、住みやすいまちづくり、持続可能な消費、海洋プラスチック削減、気候変動、科学技術・イノベーションの創出など。

いずれの目標も今後の持続可能な社会をつくるうえでは重要な課題です。

2020年4月現在新型コロナ騒ぎでごたごたしていてとても先を考える余裕なんてないですがね。

 

■最後に

今は持続可能な開発目標に向けて動けるような時期ではありません。(2020年4月現在)

ですが、新型コロナ騒ぎが収まってから次の世界に向けてこんなことを考えないといけないのだな、と知ることはとてもアリなことです。

 

-ビジネス書, 実用書, 新書, , 環境, 社会

執筆者:


comment

関連記事

【ミステリー?】94.『オーデュボンの祈り』著:伊坂幸太郎

こんにちは、トーコです。 今日は、伊坂幸太郎の『オーデュボンの祈り』です。 オーデュボンの祈り (新潮文庫)   ■あらすじ コンビニ強盗に失敗した伊藤は、見知らぬ男に連れられて江戸時代より …

【不思議な本】27.『悲しみよこんにちは』著:フランソワーズ・サガン

こんにちは、トーコです。 今日はフランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』です。 悲しみよ こんにちは (新潮文庫) ■あらすじ セシルは父と父の恋人のエルザとともに夏を南仏の別荘で過ごすことにな …

【同時通訳小話】373.『ガセネッタ・シモネッタ』著:米原万里

こんばんわ、トーコです。 今日は、米原万里の『ガセネッタ・シモネッタ』です。   ■あらすじ 国際会議に絶対に必要な同時通訳。誤訳は致命的な事件を起こす可能性があり、常に緊張を強いられるので …

no image

【考えるきっかけを与える本】62.『闘うための哲学書』著:小川仁志×萱野稔人

こんばんわ、トーコです。 今日は、小川仁志×萱野稔人の『闘うための哲学書』です。   闘うための哲学書 (講談社現代新書)   ■あらすじ 著者であるこの2人の哲学者による対談講座がもとにな …

【猫の歴史】335.『猫の世界史』著:キャサリン・M・ロジャーズ

こんばんわ、トーコです。 今日は、キャサリン・M・ロジャーズの『猫の世界史』です。 猫の世界史   ■あらすじ 猫の登場から、絵画の中での描かれ方を通した人間と猫とのかかわり方の歴史を振り返 …