こんばんわ、トーコです。
今日は、侍留啓介の『新・独学術』です。
■あらすじ
MBAを取るために留学し、その後外資系コンサルで働いていた著者が、インプットもアウトプットも他の業界よりも早い環境に身を置きつつ、環境に対応するためにどのような方法で学び続けてきたのかをまとめた本です。
その方法は、一般のビジネスパーソンにも役に立つことでしょう。
■作品を読んで
この本を読んでよかったなと思ったのは、大学受験のための勉強って決して役に立たないものではなかったんだな、ということです。
良かった、結構あれも時間は取られ、精神的にも結構苦しいものですから。
受験生の皆さん、入試勉強は無駄ではないですから、頑張って乗り切ってください。
しかし、たいていの日本人はこの18歳くらいの大学受験から一気に勉強から遠ざかります。
一方で、世界のトレンドとしては、とにかく社会人になっても学び続けます。特にコンサルやMBAを学ぶ人たちは、プロジェクトたびに10数冊の本を読んで仕事に臨んだり、1晩で1000ページの文章を読んでレポートを書いたりするそうです。
何が言いたいかといいますと、これだけのインプット、アウトプットを社会人になってからだと普通はしないです。
逆を言えば、社会人になってもきちんと勉強し、どのような知識を身に着けるかで相当変わっていくのです。
その変わるきっかけがぎっしり詰まっています。
センター試験の参考書を使うことが基本ベースですが、学生時代と使い方は違います。
例えば、政治・経済と倫理を学びなおすことをおススメしています。人通りの社会の知識は必要です。
トーコも倫理は学びたくなりました。考えてみれば、倫理の参考書は古典のブックガイドとしては1番効率がいいです。たくさんの偉人のしかも高校生のレベルで知っていてほしい知識が詰まっています。
また、現代文を学べば、論理的になれるとも書かれています。それは現代文が与えられた情報を読み取って回答するからです。
たまに、問われている問題に正確に答えられない、論点がずれている人がいるかと思いますが、そんな方はおススメです。
正確に読み取るというスキルが不足しているためだと思います。
小論文もおススメです。それは、小論文が究極のインプットとアウトプットが求められている科目だからです。それに、説明と発想力が鍛えられる科目でもあります。
最後に英語の学びなおし法が書かれています。
必要なスキルの学びなおし方法が詰まっています。かなり読みごたえはありますので、あとは実行するのみです。
■終わりに
大学受験は決して役に立たないものではないのです。ただ、時がたつと忘れてしまうものです。
社会人としてアップデートし続けるためには勉強を続ける必要があります。
この本は何を学び、どうやって学ぶのかを教えてくれます。非常に密度の濃い本です。