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【番外編】夏の文庫フェア in2023

投稿日:7月 9, 2023 更新日:

こんばんわ、トーコです。

今年もいつも通り夏の文庫フェアを行っています。

ちなみに夏フェアは、新潮文庫、角川文庫、集英社文庫が100冊選んでプッシュしています。トーコもここから過去記事をピックアップしていきます。

選書は古典だったり、最新の小説だったり、少し前に流行ったけど古典とはいかない作品やラノベに分類されるものなど、種類は様々です。

読んでみたい作品、フェスをきっかけに知った作品など、普段本を読む人も読まない人も本を読むいいきっかけになるかと思います。

では各社ごとのフェスを見ていきましょう。

 

■角川文庫

今年は限定カバーにまさかのmtと言うマスキングテープブランドとコラボしたカバーが出てきました。

トーコ的には、ちょっと可愛くてと心ときめいております。

角川文庫は例年通り、応募券を集め抽選で当たった方にプレゼントとなっています。

そんな話はいいとして、今年は1冊該当作品があります。

254.『去年の雪』著:江國香織

この作品は今年文庫化されたのもあって選ばれたのでしょう。とはいえ、登場人物の量がいかんせん多いです。

だけど場面転換が普通過ぎてびっくりします。違和感がなくて、マジで不思議です。

 

■集英社文庫

今年もテーマカラーは青、猫のキャラクターが特徴的なフェアとなっています。ちなみに今年は画面クリーナーをもらえるそうです。

今年は5作品該当しています。非常に珍しいです。一体どうした…?

21.『旅屋おかえり』著:原田マハ

人には様々な理由があって旅に出ます。ですが、いろいろ訳アリで旅に出られない人もいます。

そんな人のために売れない元タレントのおかえりは依頼人の代わりに旅に出ます。とても温かくなる旅小説です。

280.宮本輝『灯台からの響き』

宮本輝作品の良さがよく出た作品だなあ、と個人的には思います。

妻が亡くなってから、ラーメン屋を閉め半ば隠遁生活を送っていた康平は、本に挟まっていた妻あてのはがきを見つけます。

そこには灯台が描かれていました。康平は灯台を見る旅に出ます。

これは、夏のフェア時期に合わせて文庫化されたのも大きいと思います。けど、この作品は夏にぴったりな宮本輝作品なのでおススメです。

361.桜木紫乃『家族じまい』

こちらも文庫化されたがゆえにラインナップに入ったのでしょうか。

結婚し、子供が生まれ、やがて子供が巣立ち、夫婦2人に戻ったと思いきや、1人になっていく。家族の最後が描かれています。

245.金原ひとみ『パリの砂漠 東京の蜃気楼』

著者と家族がパリで暮らした日々と、日本に帰る決意をし帰国するまでの「パリ編」、日本に帰国してからの日々をつづった「東京編」に分かれています。

著者の苦しみは日本社会を静かに映しています。なんか、生きずらそうね…。

また、家族であっても分かり合えないこともあるし、家族がいても自己の存在を認められないこともあるのです。

345.松浦弥太郎『「自分らしさ」はいらない』

これからの世の中、頭だけではなく心でも考えて、動いていくことが重要になります。そんな時代の自分らしさって何でしょうか。

心のクオリティを上げ、いつでも自分をアップデートし続けることが求められる時代を生きるいいヒントが詰まっています。

 

■新潮文庫

今年も例年同様、読んだことがあるけどブログにアップしていない作品が多いのが、新潮文庫。

今年も例年同様、名作・定番が多く揃っています。今年は名作・定番を見事に入れ替えたなあと思います。安心・安全・安定の3つの安が揃っています。この安定感はトーコも大好きです。

さて、対象本です。今年は4冊あります。

92.『キッチン』吉本ばなな

今年は新潮文庫で、6年連続ノミネート。吉本ばななのデビュー作です。

死がけっこう近いところにあるのですが、優しさと悲しみが寄り添う不思議な世界観を感じられます。読後はすごく優しくなれる作品です。

23.『錦繡』著:宮本輝

トーコが夏の文庫フェス記事を書いてからはや6回。6回ともノミネートしている記事です。現在数字更新中です。

この作品は、愛し合っていたのに別れることになった2人が10年ぶりに再会したのをきっかけに、書簡でやり取りするようになりました。

書簡のやり取りという形式で物語が進むので、唯一無二の作品といってもいいでしょう。

405.『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』著:森下典子

去年に引き続きのノミネート。

ひょんなことからお茶の稽古を始めるも、人生の様々な岐路には必ずお茶がいました。

お茶の稽古を通して四季の移ろいや生きること、1つの芸事の奥深さが感じられます。

要所要所でお茶の作法や使用する道具についても書かれているので、お茶の入門書としても読めます。

420.『とわの庭』著:小川糸

文庫化に伴ってでしょうか、ノミネートされました。

とわは目が見えず、母親を頼りに生きています。目は見えないけど、小鳥のさえずりや庭の花のにおいはわかります。

しかし、平和な暮らしに暗雲が立ち込めますが、周囲の人の助けを得、光に包まれながら希望を掴んでいきます。

とても穏やかで水彩画のように淡い描写のなかには、社会的な問題もさりげなく含まれているという生きる希望溢れるとても素敵な作品です。

 

■おまけ

今年も河出文庫は2冊買うと特製ブックカバーがもらえます。2019年は青で、2020年は赤で、2021年は黒で、2022年も黒です。

このブックカバーは、ここ2年間と同じく河出文庫の表紙をそのまんまデザインしたというマニアックな代物。

対象文庫を2冊買えばマスキングテープ、対象文庫3冊買って応募方法を読んではがきかなんかで送れば全員いただけるというものなので、マニアックな方にはぜひおすすめです。

さらに言えば、今年は対象文庫6冊でトートバッグがもらえます。

HP上では、対象文庫6冊買うとトートバッグとブックカバー、マスキングテープもトリプルでもらえます。

ちなみに、去年よりも冊数が増えています。きっといろいろな影響を受けているのでしょうね。出版社に責任はないはず…。

とはいえ、大丈夫か、とツッコみたくなるくらい素敵な内容です。70冊が対象のようです。気をつけてほしいのは、帯が古い場合があるので、2023とちゃんと書かれているか、見てください。

さらにですが、幻冬舎文庫も夏のフェアを開催するかな…。注視します。

さらにさらに、岩波文庫もフェアを開催しています。対象書店(結構大規模な書店)でフェアをやっています。応募券を3枚集めるとブックカバーをプレゼントしています。この文庫カバーがきれいだわ…。3冊買おうかな。

 

■最後に

毎年恒例文庫本夏フェスが好きなトーコが勝手にまとめました。自分の持ちネタをもとに構成しています。

本屋さんに行けば平積みで置かれていたり、ブースが組まれています。

これをきっかけに本を読む人が少しでも増えたらうれしいです。

もちろん、トーコもこの夏にフェスの中の本を何冊か読む予定です。

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