ある読書好きの女子が綴るブック記録

このサイトは年間100冊の本を読む本の虫の女子がこれから読書をしたい人向けに役に立つ情報を提供できればなと思い、発信しているブログです。

エッセイ 人生 文庫本 自叙伝

【お仕事自伝】11.『トットチャンネル』 著:黒柳徹子

投稿日:4月 6, 2017 更新日:

こんばんは、トーコです。

今日は黒柳徹子の「トットチャンネル」です。

新版 トットチャンネル (新潮文庫)

■あらすじ

いいお母さんになりたいと思い、NHK専属テレビ女優になる若き日の徹子さん。

しかしテレビ放送が始まったばかりの時代、今となっては考えられないような事件がたくさんあります。

たくさんの失敗をして少しずつ女優の道を歩みます。そんな徹子さんの若き日を綴っています。

■作品を読んで

テレビ草創期の様々なハプニングについて書かれている章ははっきり言って爆笑です。

面白すぎるし、嘘でしょってつぶやきたくなります。

しかも、今となっては信じられない話ですが、録画テープが高価だったためか、テレビ草創期のテープは確かほとんど残っていないのでこのエピソードは本当に貴重です。

また、テレビに映っている姿とは裏腹に、徹子さんもかなり苦労していたんだなと読んでいて思います。

例えば、自分がほとんどの人に、ダメだいわれ続けてる中で、徹子さんの姿を見て当時スターだった人を作家に転向させてしまったそうです。

自分に自信がない中その方がいるスタジオに通っていたのに、徹子さんの才能を認め、キラキラ輝いていたと言ってくれたそうです。

そんな瞬間があったらすごいし、徹子さんもこの事実を知って幸福なことだと思ったそうです。

おそらくですが、そう言ってくれた人がいるから、今もこうして私たちはテレビで徹子さんを見ることができるのでしょうね。

 

■最後に

この作品は笑いあり、お仕事小説要素あり、テレビ草創期の出来事を書いた希少価値の高さなどあります。

読み終わるとすごく元気が出ます。仕事で悩んでいるときにいいかもしれません。

 

-エッセイ, 人生, 文庫本, , 自叙伝

執筆者:


comment

関連記事

【歌姫の幕引き】116.『流星ひとつ』著:沢木耕太郎

こんばんわ、トーコです。 今日は、沢木耕太郎の『流星ひとつ』です。 流星ひとつ (新潮文庫)   ■あらすじ この作品は、1978年に歌手をやめ、芸能界を引退することを決心した藤圭子に、作者 …

【友情物語】339.『離れがたき二人』著:シモーヌ・ド・ボーヴォワール

こんばんわ、トーコです。 今日は、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『離れがたき二人』です。 離れがたき二人   ■あらすじ 9歳のシルヴィーは、アンドレと出会った日から彼女のことが好きでした。 …

【大好きな姉】409.『ふたり』著:赤川次郎

こんばんわ、トーコです。 今日は、赤川次郎の『ふたり』です。   ■あらすじ 実加には姉がいた。姉は高校2年生の時に事故で亡くなりました。しかし、なぜか姉の声が実加だけには聞こえていました。 …

【作家の読んだ本】272.「物語の海を泳いで」著:角田光代

こんばんわ、トーコです。 今日は、角田光代の「物語の海を泳いで」です。 物語の海を泳いで   ■あらすじ 小説を書く人の選ぶ本って一体どんな本なんだろう。 ここには、新聞や雑誌で掲載された著 …

【旅に出る】208.『彼女たちの場合は』著:江國香織

こんばんわ、トーコです。 今日は、江國香織の「彼女たちの場合は」です。 彼女たちの場合は   ■あらすじ 17歳の逸佳と14歳の礼那は従姉妹同士。 ある日「家出ではないので心配しないでね」と …